WRC2018/06/16

MRFタイヤ、試練のWRCデビュー

(c)MRF Tyre

 世界進出を狙うインドのMRFタイヤが、先週のラリー・イタリア・サルディニアで世界ラリー選手権(WRC)へデビュー、総合27位、RC2クラス12位で完走している。

 MRFタイヤはMスポーツを参戦プログラムのパートナーに選び、インド出身のガウラフ・ギルをドライバーとしてフィエスタR5を今回のイタリアでのイベントで走らせている。ギルのコドライバーは、彼とともに2度に渡ってアジア-パシフィック選手権で王者を獲得したオーストラリア出身のグレン・マクニールがつとめている。

 MRFタイヤはまだWRCでの公認がないため、ギルはWRC2へのノミネートを行ってない。サルディニアの金曜日にモンテ・バランタのステージでジャンプのあと着地に失敗し、クルマのフロントにダメージを負ってリタイアすることとなった。ギルは翌日、ラリー2でステージに復帰、WRC2を走るトップランナーたちには総合的な速さでは及ばなかったが、チッタ・ディ・イッテリのステージでは4番手タイムを記録し、RC2クラスで12位でフィニッシュしている。

「厳しいイベントだった。これはWRCの中でもシーズンを通して最もタフなイベントで、その中でMRFタイヤは、荒っぽい道路の上でもタイヤはとてもいいパフォーマンスを発揮した」とギルは語った。

「初めてのイベントを終えて、自分たちがいる位置には本当に満足している。SS13 ではクラス4番手のタイムを記録し、最終日も引き続きとてもいいタイムを出すことができた」

「今回のサルディニアはコンディションは、雨でマディになったり、非常に暑くなったり、初めて出場した僕らにとっては厳しいラリーになったが、僕らのチャレンジは始まったばかりだ」

「ここまでこれたことは本当に素晴らしいし、また次のイベントでもMRFタイヤのフォード・フィエスタR5をドライブできるのを僕はとても楽しみにしているよ」
 
 ギルは今季、このあとラリー・フィンランド、ウェールズ・ラリーGB、ラリー・ドイッチュランドへの参戦を計画している。