WORLDWIDE2018/02/01

VW、パイクスピーク挑戦にデュマの起用を発表

(c)VW

 フォルクスワーゲン・モータースポーツは、今年の6月24日に米国コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにおいてル・マン24時間レースで3度の優勝経験をもつロマン・デュマを起用することを発表した。

 フォルクスワーゲンは昨年、この世界で最も有名なヒルクライムレースに向けてフルEVマシンを開発していていることを明らかにしており、「レース・トゥ・ザ・クラウド」と称されるこのレースで過去3度の優勝経験をもつデュマにステアリングを委ねる。

「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは大きなチャレンジになる。すべてのドライバーがたった一回しかタイムのチャレンジができないからね」とデュマは語った。

「しかし、私はフォルクスワーゲン・モータースポーツを本当に信じている。チームは非常にモチベーションが高く、未知なる土地ですぐに成功できることを多くのシーンですでに示しているからね」

 デュマは、パイクスピーク・インターナショナルの最速ドライバーであるだけでなく、ポルシェのワークチームのドライバーとしてハイブリッドプロトタイプマシンでFIA世界耐久選手権(WEC)を戦い、2016年にこのシリーズで世界タイトルを獲得している。フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スヴェン・スミーツは、こうした経歴からデュマこそがVW初のフルEVマシンのデビューを飾るにふさわしいドライバーだと判断したと述べた。

「ロマン(・デュマ)はパイクスピーク・レースに参戦した最速のドライバーの1人だ。さらに、彼はプロトタイプマシンでも数千キロものレースの経験を持っており、フォルクスワーゲンにとって我々のフルEVマシンのレーシングカーをデビューさせる完璧なドライバーだ」

 フォルクスワーゲンは、デュマとともにEVマシンの新しいレコードを達成することが共通の目的だとしている。EVクラスの現在の記録は、2016年にリース・ミレン(e0 PP100)が記録した8分57.118秒となっている。