WRC2022/05/11

WRCがラリー・デ・ポルトガルで50周年を祝う

(c)RedBull Content pool

 世界ラリー選手権の50周年を記念して、来週のラリー・デ・ポルトガルには選手権の歴史を象徴する世界チャンピオンやマシンが大集合する予定だ。

 WRCは1973年にスタート、今年、50周年というメモリアルシーズンを迎えている。今年55回目の開催を迎えるポルトガルでは、タイトル獲得ドライバー、コドライバー、チームマネジャーらが出席し、節目を祝う。WRC史上最も多くの世界ラリーチャンピオンが集結するといわれるこの式典には、ヴァルター・ロール、アリ・ヴァタネン、ミキ・ビアシオン、カルロス・サインツ、マーカス・グロンホルム、ペター・ソルベルグのほか、Mスポーツ、トヨタ、ヒョンデの各チームからセバスチャン・ローブ、セバスチャン・オジエ、オイット・タナクが出席する。

 コドライバーの世界チャンピオンを代表して、FIAスポーツ副会長のロバート・レイド、ルイス・モヤ、クリスチャン・ガイストドルファー、ティツィアーノ・シーヴィエロ、ティモ・ラウティアイネン、デレク・リンガー、デヴィッド・リチャーズ、マーティン・ヤルヴェオヤが出席する。

 WRCレディースカップウィナーのルイーズ・エイトケン-ウォーカー、イゾルデ・ホルデリード、クリスティン・ドリアーノ、コドライバーとしてグループNカップウィナーとなったティナ・ターナー、WRCイベントで完全優勝した唯一の女性ペアであるミシェル・ムートンとファブリジア・ポンスも出席する。

 また、WRCの歴史に名を刻む30台近いマシンが展示されるほか、SSでの走行も予定されている。

 祝祭は5月18日(水)のガラディナーで始まり、木曜日にはコインブラのスーパーSSでパレードが行われる予定だ。

 さらに、金曜日の夜にはロウサダで、土曜日の夜にはポルトフォスのストリートステージで、日曜日にはファフェのパワーステージで、展示やパレードが行われる。

 WRCプロモーターのマネージング・ディレクターを務めるヨナ・シーベルは、次のように語った。「誰もがWRCのスリルや興奮の思い出を持っているので、このイベントは、このチャンピオンシップを特別なものにしてきた人々にとって一度限りの素晴らしい機会だ」

「WRCの偉人と名車たちがポルトガルに集結することは非常に魅力的であり、我々がいかに素晴らしいスポーツに関わってきたかを思い起こさせてくれる」

「しかし、これはファンにも当てはまる。往年の名車がステージを駆け抜けるサウンドと光景は、沿道で見ている人々にゾクゾクするような記憶を呼び起こすだろう」

 FIA会長のモハメド・ビン・スレイエムは、次のようにコメントした。「FIAは、スポーツ的、技術的な意味で常に進化を続けてきた」

「WRCが50周年を迎えるにあたって、これらの目覚ましい成果を振り返り、過去と現在のチャンピオンを称え、明るい未来に目を向ける時である。伝説的な選手たちが再会するラリー・デ・ポルトガルの祭典を楽しみにしている」