WRC2021/02/13

WRCアークティックに13台のWRカーがエントリー

(c)Hyundai

 2月26〜28日に行われる世界ラリー選手権第2戦のアークティック・ラリー・フィンランドには、13台のWRカー、39台のR5/Rally2カーを含む56台のエントリーが集まったことが明らかとなった。

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、開幕戦モンテカルロで優勝を飾ったセバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラというレギュラーメンバーをワークスノミネート、TGR WRCチャレンジプログラムの勝田貴元をメンバーに加えて4台のヤリスWRCを投入する。

 ヒュンダイ・モータースポーツはオイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルのレギュラーメンバーに加えて今回はクレイグ・ブリーンを3台目として起用した。また、ヒュンダイ2Cコンペティションから19歳のオリヴァー・ソルベルグとピエール-ルイ・ルーベの2人がエントリー、これまでで最多となる5台のヒュンダイi20クーペWRCが出揃うことになる。WRカー初挑戦のオリヴァーはカーナンバー2をチョイスしている。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、テーム・スニネンとガス・グリーンスミスをワークスノミネートした。さらにMスポーツ・フォードからはロレンツォ・ベルテッリが19か月ぶりのWRCエントリー、ヤンプロのヤンネ・トゥオヒノを加えて、4台のフォード・フィエスタWRCがエントリーしている。

 また、1月のアークティック・ラップランド・ラリーにシトロエンDS3 WRCで出場したメルセデスF1ドライバーのヴァルテッリ・ボッタスは、今回のアークティック・ラリーでWRCデビューを果たすのではないかとの噂もあったが、チームのシーズン前のシミュレーターテストのために参戦を見送ったとの情報だ。

 WRC2選手権はモンテカルロの勝者であるTOKスポーツのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)を筆頭に10台がエントリーしている。モヴィスポーツのフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で出場を決めた2016年のWRC2王者のエサペッカ・ラッピとミケルセンの二人の元ワークスドライバーの対決には注目が集まりそうだ。Mスポーツ・フォードはアドリアン・フールモー(フォード・フィエスタRally2)、ヒュンダイ・モータースポーツNはオーレ・クリスチャン・ヴェイビーに加えて今季初登場となるWRC3チャンピオンのヤリ・フットゥネンのために2台のヒュンダイi20 R5を投入する。

 WRC3選手権には23台がエントリー、テーム・アスンマー(シュコダ・ファビアRally2エボ)、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)、エーリック・ピエタリネン(シュコダ・ファビアRally2エボ)といった地元の強豪たちに加え、マティアス・エクストローム(シュコダ・ファビアRally2エボ)とヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)という二人の世界ラリークロス選手権チャンピオンにも要注目だ。