WRC2018/01/12

WRCジャパン、2019年開催を目指すことを宣言

(c)RALLY-X mobile

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 WRCジャパン・ラウンドの招致を目指して、世界ラリー選手権日本ラウンド開催招致準備委員会の発足が発表されるとともに、2019年に日本でのWRC開催を目指すことが明らかとなった。

 同準備委員会によれば、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)をメイン会場に、愛知県及び岐阜県内各所のターマックステージを使用することが検討されており、2019年11月のWRCジャパン開催にむけて準備を進めるという。

 WRCのジャパン・ラウンドは、2004年から2010年まで北海道において6回の開催が行われており、招致に成功すれば9年ぶりに日本でのカレンダーが復活することになる。今年11月に開催予定地域においてリハーサルイベントが行われたうえで、12月にFIAワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)での承認を経て正式に2019年の開催が決定する。

 WRCのジャパン・ラウンドのプロモーターを務めるトヨタ・モータースポーツ・クラブ(TMSC)の舘 信秀会長は会見において次のように述べている。

「WRCは世界最高峰のモータースポーツ。トヨタが2017年にWRCの参戦を開始し、WRCジャパン・ラウンド開催の機が熟してきた。TMSCはJAFの公認クラブとしては一番古く、以前はラリーの開催も積極的にも行っていた。もちろんTMSCだけで開催が実現できるとも思っていない。今後はみなさんのお力をお借りして、日本での開催実現にむけて取り組んでいきたい」

 準備委員会は、2019年の国際イベントとしての申請を来週の1月15日にTMSCから日本自動車連盟(JAF)に提出すると発表している。

 また、今回の会見ではWRCプロモーターのオリヴァー・シースラや自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長でもある古屋圭司衆議院議員からのビデオメッセージが紹介されている。

「WRC日本ラウンドが復活に向けて動き出したことをとてもうれしく思います」とシースラは語った。

「昨年、TOYOTA GAZOO RacingがWRCに復帰し、新世代WRカーになったいま、WRCが日本に戻ってくるのは完璧なタイミングだと思います。WRCプロモーターとして100%のサポートを約束する」

 また、古屋議員は次のように述べている。

「私の地元岐阜県、そして愛知県はコースの環境も非常に良いです。とくに愛知にはトヨタの本拠地もあります。岐阜県知事、愛知県知事、関係の市町村もWRCの誘致に熱心であり、私もモータースポーツ振興議員連盟会長として国政の立場から、実現に向けて全力で応援していきたいと思っております」