WRC2022/09/28

WRCスペインに67台がエントリー

(c)Hyundai

 10月20日〜23日に開催される2022年世界ラリー選手権第12戦のラリー・デ・エスパーニャ(ラリーRACCカタルニア-コスタ・ドウラダ)には12台のRally1カー、37台のRally2カー/R5カー/Rally2キットカーを含む67台がエントリーした。

 ドライバーとマニュファクチャラーの両選手権をリードするトヨタGAZOOレーシングWRTは3台のGRヤリスRally1をエントリー、選手権リーダーのカッレ・ロヴァンペラ、エルフィン・エヴァンスの二人に加え、開幕戦モンテ以来の登場となるセバスチャン・オジエをマニュファクチャラーノミネートしている。また、トヨタGAZOOレーシングWRT NG(ネクストジェネレーション)からは勝田貴元が4台目のトヨタGRヤリスRally1で出場する。

 ヒョンデ・モータースポーツは3台のヒョンデi20 N Rally1を投入、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナクのレギュラーに加えて、ダニエル・ソルドをマニュファクチャラーノミネートしている。

 Mスポーツ・フォードWRTは、5台のフォード・プーマRally1を投入、クレイグ・ブリーン、ガス・グリーンスミス、アドリアン・フールモーをマニュファクチャラーノミネート、ピエール-ルイ・ルーベとジョルダン・セルデリディスというラインナップとなる。

 WRC2選手権には33台がエントリーしている。選手権リーダーのアンドレアス・ミケルセンはシーズンを終えており、2人のタイトル候補であるカイエタン・カイエタノヴィッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)とエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)が逆転を狙ってスペインに挑む。

 ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRally2エボ)、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)、ヒョンデ・モータースポーツNのテーム・スニネン(ヒョンデi20 N Rally2)、ヤリ・フットゥネン(フォード・フィエスタRally2)といったWRC2の常連に加え、地元スペインからはぺぺ・ロペス(ヒョンデi20 N Rally2)、ニル・ソランス(ヒョンデi20 N Rally2)、ハン・ソランス(シトロエンC3 Rally2)といった強力なメンバーが迎え撃つ。

 そのほかの注目どころは、ジュニアWRCの連覇を逃したサミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が今季3度目のWRC2に挑むほか、2020年もモンテカルロ以来となるステファン・サラザン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)にも注目したいところだ。

 またWRC2ジュニアでは選手権2位につけていたクリス・イングラムがエントリーを行わなかったため、この週末のうちにリンドホルムのタイトルが決まる可能性が高い。

 なお、同じ週末にヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)最終戦として開催されるERCラリー・デ・エスパーニャのエントリーリストについては今後発表される予定だ。