WRC2020/05/31

WRCチームのテスト制限は週明け解除へ

(c)Hyundai

 FIAは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによってマニュファクチャラーチームのテストを一時的に禁止していたが、6月1日からこれを解禁することになる。また、年間のテスト日数に関しても新たなルールによって規制されることになりそうだ。

 マニュファクチャラーチームには年間で42日間のテストが許されるほか、チームがFIAに登録したパーマネントテスティングサイト(直径10kmに収まる12kmまでの全長のコース)でのテストを認めてきたが、4月9日から新型コロナウイルス感染症の危機が去るまでこれらのルールを一時的に凍結してきたが、この措置は5月末で解除となる。

 チームはすでに、8月6-9日にかけて開催が予定されているラリー・フィンランドに向けて、6月の第2週にユヴァスキュラ近郊においてプレテストを予定しており、道路の専有許可の申請が行われているという。

 また、テストの日数に関する規則については、金曜日のWRCコミッションで議論され、現在、年間で42日までの制限は、各ヨーロッパラウンドに関してのみ各3日間という新しい形式に置き換えられ、それぞれ1人のドライバーに1日ずつが割り当てられる。

 もしコロナウイルスがなく、今年のカレンダーが計画どおりに進行し、ポルトガルも中止されていなかった場合、7戦のヨーロッパラウンドで合わせて合計21日間のテストが認められるはずだったため、50%の削減に相当する。

 テストのルールに関する決定は6月19日のワールドモータースポーツカウンシルで承認される見込みであり、それまで間は改訂された規制が存在しないが、チームはテストが再開された6月以降、各イベントについて3日を超えてテストを行わないという紳士的合意に達したと理解されている。

 フィンランドでは週明けに政府によるロックダウン規制措置に関する新たな発表が行われる予定となっており、8月以降のスポーツイベントの可否に関しても明らかにされる予定だ。