WRC2016/11/22

WRCドライバー・オブ・ザ・イヤーはタナクが受賞

(c)wrc.com

 WRCのスタードライバーたちは、月曜日の夜シドニーで行われたWRCガーラで、各チームの代表と選手権の役員たちと共に、今季のすばらしいフィナーレを祝った。

 ニューサウスウェールズ州の有名人や高官など、200人以上のゲストを迎え、有名なハーバーブリッジに程近い歴史的なロックス地区で、WRCの表彰式が行われた。

 WRCの公式ウェブサイトであるwrc.com上で行われたファンによる投票の結果、WRCドライバー・オブ・ザ・イヤーの最優秀賞はオット・タナクが受賞した。

 エストニア出身のタナクは、フォード・フィエスタRS WRCを駆り、ポーランドとGBで2位を獲得した。ポーランドではキャリア初勝利まであと少しのところまで迫っていたものの、最後から2番目のSSでパンクによって惜しくも勝利を逃した。

 また、ポーランド・ラリーを終えて悔しがるタナクの肩を世界チャンピオンのセバスチャン・オジエが抱き、仲間のドライバーたちが拍手を送っていたシーンが、ミシュラン・マジック・モーメント賞に選ばれた。

 イタリア出身のロレンツォ・ベルテッリの輝く鏡面仕上げのフィエスタRS WRCが投票者の心を掴み、WRC6リバリー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。またアンドレアス・ミケルセンがポルトガルのファフェで見せた圧巻の大ジャンプが、DJIエアリアル・アワードを獲得した。

 フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のスヴェン・スミーツは、ドライバー、コドライバー、マニュファクチャラーのタイトルを4年連続して獲得したことにより、チームを代表して特別トロフィーを受賞した。

 VWはWRCプログラムを終えることを今月初めに発表したため、ラリー・オーストラリアはチームの最終戦となった。

 このイベントは、オーストラリアのモータースポーツの統治機関であるCAMSの支援を得て、ラリー・オーストラリアとWRCプロモーターが主催した。

 最終的な受賞者リストは以下の通り。

・WRCドライバー・オブ・ザ・イヤー:オット・タナク
・WRCコドライバー・オブ・ザ・イヤー:ニコラ・ジルスール
・DJIエアリアル・アワード:ポルトガルのファフェジャンプによりアンドレアス・ミケルセン
・WRC6リバリー・オブ・ザ・イヤー:ロレンツォ・ベルテッリ
・ミシュラン・マジック・モーメント:オット・タナク
・Certinaタイミング・アワード:ヘイデン・パッドン
・特別賞:フォルクスワーゲン・モータースポーツ
・レクサール・フォトグラフィー・オブ・ザ・イヤー:ゲルゲイ・マカイ(ラリー・レーシング、ハンガリー)
・最優秀ニュースストーリー・オブ・ザ・イヤー:ジェローム・ブルート(フランスのレキップ)