WRCプロモーターのオリヴァー・シースラは世界ラリー選手権がフランス本土で開催されれば世界最高峰のラリーになるかもしれないと語り、ラリー・ド・フランスはコルシカ島を離れるべきとの考えを示した。
来季のカレンダーについては全14戦のうちヨーロッパ圏外イベントを最大で6戦まで増やしたいというWRCプロモーターの考えが明らかにされるなかで、ヨーロッパ・ラウンドの生き残り競争がいちだんと激化することが予想されており、とくにツール・ド・コルスを取り巻く状況はもっとも厳しいとも言われている。
シースラはカレンダーの当落については明言をしていないものの、フランスは世界一のイベントになりうると語り、コルシカ島を離れてフランス本土での開催にすべきとの考えを示している。
「それぞれのイベントについて、私からのネガティブなコメントはないと思ってくれ。そんな発言はしない。主催者の皆さんが素晴らしい努力に対してそれは言いたくない」とシースラは語った。
「しかし、これほどのクオリティのイベントをフランス本土で開催できるならそれは非常に素晴らしいものになるだろう。おそらく世界最大のラリーになるかもしれない」
「フランスにはこのスポーツで活躍する彼らフランス人のヒーローたちを応援するファンがとても大勢いる。我々は50万人の観衆を集めることができる、そしてヨーロッパの基準としてはそれは際立っている。島という環境でこれは見込めないということは誰でも理解できるだろう。私は、WRCがより良くしていけるかどうかを探っていくことを提言しているのだ」
シ−スラは先月、FIA会長のジャン・トッドとWRCの今後のカレンダーに関して重要なミーティングを行い、選手権のさらなる発展のための話し合いが行われたと言われている。
「経済的利益の観点から数字を見てくれ、ドミニク(・セリエス、ラリー・ド・フランスのラリー・ディレクター)は、このイベントが地域経済にとって900万ユーロの勝ちがあると言っている。しかしフランスよりも経済状態が劣っている他のイベントでも5000万ユーロを生み出している。フランスはファンの基盤もあるしFFSAがあることで最高のスキルも備えている。私はさらに良いものにしていくことを求め、それをともに実現させていきたい」とシースラは語っている。