WRC2018/08/19

WRC2波乱続出、ロヴァンペラが首位に浮上

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 ラリー・ドイッチュランドWRC2カテゴリーでは波乱が続出した土曜日Day2の競技を終えて、フィンランドのカッレ・ロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5)が、ライバルたちがトラブルに襲われ中、首位に立っている。

 ロヴァンペラは彼にとってWRC2カテゴリーで初となるターマック・ラリーで、同じファビアをドライブするファビオ・アンドルフィ(シュコダ・ファビアR5)を2.9秒リードしてこの日のレグを終えている。

 アンドルフィは一時リードするも、最終ステージでタイムが伸びず、ロヴァンペラの背後に沈むこととなった。

 前日からトップに立っていたヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)は、SS9パンツァープラッテでそのアドバンテージを失っている。彼はパンクしたタイヤを交換するためにステージの途中でストップしために9位へと後退したが、それでもその後、6連続のステージウィンを並べる快走をみせて、首位から僅か5.9秒差の3位まで挽回に成功している。

 ヨーロッパ選手権王者のカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)は最初のパンツァープラッテの走行後に2位まで順位を上げているが、午後のループ経て4位でこの日を終えている。

 今シーズン最初のWRC2参戦となったドイツ王者のファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)はラリー最長の一日を堅実な走りで終始し5位をキープしている。彼と6位のニコラ・シアマン(ヒュンダイi20)との差は23.8秒となっている。

 ヨアン・ボナート(シトロエンC3 R5)にとっては厳しい一日となってしまった。2位でスタートした彼は、パンツァープラッテでタイヤ交換した後15位まで後退しているが、午後の同ステージ2回目の走行で技術的なトラブルが発生し、リタイアに追い込まれている。

 ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 R5)にも困難が待ち受けていた。前日の9位から2位までポジションアップすることに成功したものの、再びパンクによって9位に順位を落としている。

 エリック・カミリー(フォード・フィエスタR5)は序盤にコペツキの問題が発生した後に一時トップとなるが、SS14のスタート前にオルタネーターのトラブルによってリタイアを余儀なくされている。さらに、ヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)もオルタネーターのトラブルが原因でSS13の最後にリタイアに追い込まれている。

 ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタR5)はパンツァープラッテ2回目の走行でリタイアとなっている。彼は金曜日にドライブシャフトの問題で13位となっていたが、また金曜日にフィエスタのディファレンシャルの修理を試みた時に親指を骨折し、痛みとも戦っている状態だった。14位だったニル・ソランス(フォード・フィエスタR5)はSS9でクラッシュによって離脱している。