WRC2025/05/20

WRC3ポルトガルで3期生松下拓未が6位

(c)Toyota

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 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム3期生の後藤正太郎と松下拓未が、WRC第5戦ラリー・デ・ポルトガルに挑戦、松下はWRC3部門6位で完走したが、後藤はシェイクダウンで横転しリタイアとなった。

 後藤と松下にとって今回のポルトガルは、今シーズン、クルマを前輪駆動のRally4から、4輪駆動のRally3へと乗り換えて臨んだ初めてのグラベルラリーだっただけでなく、フィンランド以外の国で初めて経験するグラベルラリーとなった。

 フィンランドの道は路面がフラットで速度域も非常に高いため、路面がラフでツイスティなコーナーも多いポルトガルの道では、多くの経験を積むことが期待されていたが、後藤は木曜日のシェイクダウンで横転、クルーに怪我はなかったが、彼らのルノー・クリオRally3はロールケージが損傷したことで、後藤は本戦に臨むことなく週末を終えることになってしまった。

 松下とコドライバーのペッカ・ケランダーは、競争が激しいWRC3で好スタートを切り、一時は3位につけていたが、SS10でパンクを喫し6位に後退、さらに、土曜日にはクロスメンバーが破損しパンクも喫したことでさらにタイムをロス、それでも一日の最後に行われた、有名なロウサダ・スーパーSSでは、WRC3初のステージ優勝を飾るなど速さを発揮。最終的にはWRC3部門6位でラリー・ポルトガルを走破した。

後藤正太郎:「残念ながら、自分にとっては短いラリーウイークでした。シェイクダウンのステージ終盤、コーナーの轍で突然クルマがはね上げられ横転してしまいました。比較的低速なコーナーだったので、転倒するとは予想していなかったので驚きました。自分たちの身体は大丈夫だったのですが、クルマのロールケージが曲がり、ラリーをスタートすることができなくなってしまいました。非常に強いフラストレーションを感じましたが、起こってしまったことは受け入れなければなりません。そして、少なくとも事前のテストとレッキでポルトガルの道を経験することができたことを、良しとするべきでしょう」

松下拓未:「良い週末でした。金曜日の朝はクルマのセットアップにやや苦労しましたが、少し調整を加えたことで良いフィーリングが見つかり、良いタイムも記録することができました。何度かパンクを喫し、サスペンションにも問題が発生しましたが、全体的にはとてもポジティブな週末でした。このラリーの典型的ともいえる様々なコンディションを経験することができましたし、非常にラフなラリーでクルマをケアする方法を学ぶこともできました」
 
 チーフインストラクターを務めるユホ・ハンニネンは次のようにふりかえっている。

「後藤にとっては、残念ながら短いラリーウイークとなってしまいました。小さなミスで大きな代償を払うことになり、このようなテクニカルなグラベルラリーでは初めてとなる、貴重な経験を積むことができませんでした。一方、松下は週末を通じて素晴らしい仕事をし、コンディションに応じてクレバーに運転しながら何度か良いタイムを記録しました。これは本当にポジティブなことだと思います」