ラリー・イスラス・カナリアスのWRC2では、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)が土曜日のステージに入ってもアレハンドロ・カチョン(トヨタGRヤリスRally2)を寄せ付けず、勝利にまた一歩近づいている。
ヨアン・ロッセルは、彼にとって今季まだ2戦目となる、今回のカナリアスで圧倒的な走りを見せており、土曜日の7つのステージのうちの3つで最速タイムを記録し、このイベントでのステージウィンを9回とし、日曜日の最終日に向けて18.8秒のリードをしっかりと保っている。
このままいけばヨアン・ロッセルは、このイベントをポイント対象外としているオリヴァー・ソルベルグを追い抜き、WRC2選手権ランキングのトップに立つことになる。
カチョンは、2つのステージウィンを獲得したものの、首位のロッセルとの差を縮めるには至っていない。両者とも現在ラリー総合順位のトップ10内に位置しており、カチョンはWRC2チャレンジャー・カテゴリーをリードしている。
ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRS Rally2)はカチョンから23.8秒差の3位をキープ、一方、エフレン・ヤレーナ(シトロエンC3 Rally2)はライバルたちの不運に乗じて4位に浮上、ディエゴ・ルイロバ(シトロエンC3 Rally2)が5位に入り、スペイン人ドライバー3人がトップ5にランクインしている。
レオ・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)は4位につけてモンテに続く表彰台が期待されていたが、SS12でガードレールにクラッシュしてリタイアとなっている。
エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、土曜日のステージを4位からスタート、表彰台争いに加わることも期待されたが、SS9で左リヤタイヤをパンク、1分以上のタイムロスを喫して6位まで後退している。
また、トヨタGAZOOレーシングWRCチャレンジプログラムの山本雄紀(トヨタGRヤリスRally2)は8位で土曜日をフィニッシュしたが、10位につけていた小暮ひかる(トヨタGRヤリスRally2)はSS12でメカニカルトラブルに見舞われ、ゴール後にリタイアとなっている。
福永修(シュコダ・ファビアRS Rally2)はSS8でラウンドアバウトを不通過するミスによって25秒のペナルティを課されたが、WRCマスターズカップの3位に浮上している。