WRC2020/06/03

eスポーツWRC王者にGRヤリスが賞品に

(c)wrc.com

 eスポーツWRCはトヨタGAZOOレーシングと複数年間にわたる選手権のタイトルパートナー契約を結び、今季の年間勝者にはトヨタGRヤリス・ロードカーが贈られる。

 今季5回目のシーズンを迎えているeスポーツWRCは、予選11ラウンドのうち7ラウンドを終え、グランドファイナルの順位を巡ってポイントを競っている。

 2020年のeスポーツWRCは、11回の公式ゲームラウンドのうち7回が終了し、レバノン出身のサミ・ジョーが今年2度目の勝利をラリー・ポルトガルで収め、残り4ラウンドの時点で2017年と2019年王者のローハン・ネクセル・ブランを抜いてトップに立っている。

 次のラウンドのラリー・イタリア・サルディニアでジョーかブランのどちらかが勝利すると、グランドファイナルへの参加資格を獲得する。上位8人のゲーマーは、ワイルドカードエントリーの2人と共にシュートアウトを行なう。

そして、グランドファイナルでの勝利によって、新しい4輪駆動スポーツであるGRヤリスの鍵を獲得する。もしくは、GRヤリスが利用できない場所に住んでいる場合は、同等の現金を手にする。

 WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリヴァー・シースラによると、現実世界の世界ラリー選手権はコロナウイルスによって停止しているが、そのことがシミュレーションレースやゲーム環境の著しい成長に繋がっている。

「物理的なイベントは最近の状況に影響を受けているため、eスポーツはこれまで以上に、ファンがモータースポーツの競争のスリルをさらに強く体験する方法となっている」とシースラは語った。

「eスポーツWRCは過去5年間で大きく成長し、モータースポーツの主要なヴァーチャル競技会の1つになった。我々はWRCマニュファクチャラーチームのトヨタGAZOOレーシングの熱心な参加を歓迎する」

 WRC公式ビデオゲームのWRC 8の製造元であるNaconとトヨタGAZOOレーシングは今後、さらなるプロモーションを行なう予定となっており、ゲームの最新バージョンとなるWRC9は9月に発売が予定される。