WRC2019/08/03

i20クーペは新エアロでスタビリティが向上

(c)Hyundai

 ヒュンダイi20クーペWRCはラリー・フィンランドからフロント回りのエアロをアップデート、スタビリティが大きく向上したためドライバーたちは自信をもって全開でいけるようになったとその効果を絶賛している。

 i20クーペWRCのフロントバンパーはこれまで左右に1枚ずつのカナードをもっていたが、新しいものは左右に2枚ずつのカナードへと変更されている。上部のカナードはより大型となってさらにサイドと後部にはガーニーフラップをもってダイビングプレーンの効果を高めている。また下段のカナードの下側のえぐられたような形状のバンパーに空気をとりこんで効果的にダウンフォースを発生できるようにリップスポイラーの左右端に新たにシャークフィン型のスプリッターを備えている。これらはヤリスWRCやフィエスタWRCにも見られるデザインだ。

 また、空力の重要な効果をもつフロントリップスポイラーの破損を防ぐために構造が強化されている。左右のフロントフェンダーはこれまでダウンフォースを得られるように上端が湾曲してせり上がっていたが、完全にフラットなデザインに変更されている。

 ヒュンダイ・モータースポーツのチームディレクター、アンドレア・アダモは空力改善のテーマはバランスが重要だったと語った。

「フィンランドでは僕らは速くなかったので、やるべきことはわかっていた。しかし、エアロについてもこのラリーのたけに作業を行ってきたわけではない。大切なのはフィンランドだけでなく、あらゆるラリーで効果が感じられるということだった。エアロに関しては多くのエリアに変更があるが、大きなものではない。見た目がちょっとだけ違うだけだが、うまくいっているようだ」