WRC2020/03/31

サファリ、7月の開催断念か

(c)Safari Rally Kenya

 7月16-19日に開催が予定されるサファリ・ラリー・ケニアが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって延期の見込みとなったとスペインメディアのレヴィスタスクラッチが伝えている。

 COVID-19の大流行によってすでにアルゼンチン、ポルトガル、サルディニアの3戦が延期となることが決まっているが、18年ぶりの世界ラリー選手権復活が期待されたサファリ・ラリーへの影響も避けられなかったようだ。同メディアはサファリの延期についてすでに複数の情報筋から裏付けられたとして4月初旬にも公式に発表になるだろうと伝えている。

 FIAはCOVID-19の流行を継続してモニタリングしており、世界ラリー選手権の再開については状況を評価しながら、各国政府の措置に基づいて判断することを発表している。ケニアにおけるCOVID-19の感染者について、保健省は41名と報告しているが、検査が行われていないケースが多数に及ぶ可能性があることが指摘されており、実際の感染者数は報告よりさらに多いかもしれないとの報道もある。ケニア当局は、25日から全ての国際線の運航を停止、国境を30日間閉鎖し、外国人の入国を禁止することを決めているが、27日からは19時以降の夜間外出禁止令も導入されている。

 サファリ・ラリーの日程変更については、前戦メキシコで使用されたマニュファクチャラーチームの機材が4月の初めにケニアにむけて出発する手はずとなっていたために迅速に決定を行う必要があったとの情報もある。サファリが7月のイベント開催を見送った場合には、これらコンテナが南米にとどまることになり、リスケジューリングしだいでは延期となったアルゼンチンをシーズン後半に開催できる可能性が浮上するが、ロジスティックスの問題からサファリが新しい日程を見つけることは不可能となりそうだ。