WRC2020/11/22

アダモ、ソルド起用は最高の体制を築くため

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、WRC今季最終戦のACIラリー・モンツァでダニエル・ソルドをサードドライバーに選んだ理由について、チームのマニュファクチャラーズ・タイトル連覇のために最高の体制を築くことが狙いだと認めた。

 アルゼナウを拠点とするヒュンダイは昨年、初のマニュファクチャラーズ・現在、残り1戦でトヨタにわずか7ポイント差で選手権をリードしている。

 チームはオイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルの2人のレギュラードライバーを中心としてダニエル・ソルド、クレイグ・ブリーン、セバスチャン・ローブが3台目のi20クーペWRCを共有してきたため、最終戦のラリー・モンツァでは誰がサードドライバーになるのか注目されてきた。

 すでにローブはチームを離れて来季のダカール・プロジェクトを開始しており、ブリーンはエストニアでチームメイトのオット・タナクに2位でフィニッシュして波に乗っているものの、先月のラリー・イタリア・サルディニアで今季2度目のWRC参戦で見事に勝利を収めたソルドは、過去モンツァ・ラリーショーへ5回参戦した経験をもっている。ブリーンの3回の出場での最高成績は昨年の4位で表彰台の外に終わっているが、ソルドは2010年と2013年に2勝、2016年と2019年には2位となっており、安定して好成績を挙げている。

 アダモは、ソルドに今季3戦目の出場チャンスを与えた理由を次のように説明した。

「ACIラリー・モンツァは、2度目のWRCマニュファクチャラーズ・タイトル獲得に向けて戦うヒュンダイにとって非常に重要なイベントだ」とアダモは語った。

「我々のドライバーの中からダニ(・ソルド)をACIラリー・モンツァに起用することを決めた。ラリーの特性を見れば、彼は良い結果を出すことができ、タイトル獲得に向けてチームを助けることができるはずだ」

「チームがハードワークによって競争力を持つことができたのはここ数戦の結果ではっきりしているが、最後まで何が起きるかわからない。2年連続のタイトルを手にして冬を迎えるためには、我々はすべての分野でプッシュし続けなければならない」