やっぱりラリーが好きなのだっ!~編集代表のラリーな日々ブログ~

シケインがたくさん!

フィンランドのレッキが火曜日から始まりました。初日は小雨が降ったり止んだりの一日だったようですね。

多くのドライバーたちのSNSを一通りチェックしたところ、パッドンが興味深い動画を上げていました。



オウニンポウヤのステージにはたくさんのシケインができていたそうですよ。あちゃー。
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ここなんか、左の2本パイロンの左を通らなければならないのでかなり狭そう。雨が降ったらかえって危険なことになりそうな・・・。

FIAによる速度の規制のお達しに基づき、主催者がどんな解決策をもってくるのかとても気になっていたけど、まさかの道路のど真ん中にシケインですよ!
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ここは本来ならば高速の左コーナー。右側に置かれた四角いボードのさらに右側からよっこいしょと曲がらなければなりません。

これがすべてではなくて、なかには枝道をレイアウトに組み入れるところもあるのでしょうけど、一体、いくつのシケインがステージに作られているのやら。おそらく明日の夜にはヘイデンあたりが数えて公開してくれるでしょうね。

そういえば今日、ちょっと面白い動画をスマホサイトに公開しました。マーカスがオウニンポウヤをドライブしながら、「この石は何年に誰と誰がクラッシュしたところで、このコーナーでは何年に誰がオフしている」なんて親切なガイドをしてくれながら走っています。あらためてこの伝説のステージにすさまじい数のアクシデントが刻まれているのを思い知ったのですが、それにしても、マーカスがちゃんと事件の現場の数々を記憶していることは驚きです!
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これはソルドがSNSに上げた、2006年に初のWRカーで臨んだオウニンポウヤでクラッシュした岩の写真です。トニ・ガルデマイスターもここでやったんですね。まあ、こんな風に書かれていたら、誰だって嫌でも覚えちゃうか! マーカスもちゃんとこの名物の岩を紹介してましたよ! 動画もチェックしてみてください!



森と湖のグランプリ。

いまでこそラリー・フィンランドなんて味気ない名前で呼ばれていますが、1951年に誕生したときにはユヴァスキュラン・スーラヨット(ユバスキュラの大競争)と名乗っていましたし、ヨーロッパ選手権の一戦として開催された1959年からは1000 Lakes Rally(1000湖ラリー)というネーミングで呼ばれてきました。森と湖のグランプリというわけです。
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僕が初めてフィンランドを観戦したのは93年のこと。インプレッサのデビュー戦でした。オウニンポウヤだけでなく、ルーヒマキ、ハメーンリーナ、バルケアコスキとか、北欧の神々の名前を想起させる名前をもつ伝説のステージがたくさんあった時代ですが、本当にステージに行くまでが遠かった! サービスパークがなく、ステージエンドで各チームがばらばらにサービスを行っていた時代です。丸一日ずっとフルスピードでラリーを追い掛け続けるという、取材もまさしく死にものぐるいでした。

さらにこの白夜の国ではいつまでたっても暗くならないので、一日がすさまじく長い! 今回も金曜日には15時間に12ステージが予定されてますが、以前には昼前スタートで翌朝ゴールなんていう考えられないアイテナリーが組まれていたこともあったようです。それもフィンランドらしい話じゃないですか。
 
サービスパークを中心にしていまのWRCのスタイルでは同じステージを2回ループするなんてことも当たり前ですが、かつてはそのようなアイテナリーは稀でした。サスペンションが壊れたくらいなんてへいちゃらで、ステージエンドのロードサービスで修理を受け、ただただ遠いところにあるステージを目指していくつもの森を駆け抜け、3日間で40から50ものステージを走るなんてこともザラでした。

サインツが初めて北欧系以外のドライバーとして歴史的な勝利を飾った90年でさえほとんどループしないアイテナリーで、たった一回のみの走行のステージが40あまりもあったのですから、やはり慣れている地元系のスペシャリストたちが圧倒的に有利な時代だったのですよ。

いまは毎年ほとんど同じステージで開催されるようになったのですから、ローブやオジエ、あるいはミークが優勝を飾るようになるのも当然のことかもしれません。それだけ時代とともにフィンランドの色が薄れたことはたしかなのでしょう。

あのころはよかったと言うつもりはありません。今年、高速ステージにいくつもシケインや枝道がつくられたり、馬鹿らしい規制が行われたとはいえ、相変わらず、あのような豪快なジャンプが連続して見られるのはここだけですし、これからもフィンランドがラリーの聖地であってほしいものです。
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そういえば、今回のフィンランドではトヨタが行う新しいWRC観戦体験サービス「EchoCam」が始まる前から注目されているようです。 EchoCamブースが設けられたステージでヤリスをスマホで撮影して応募すると、走行中のヤリスが撮影した自分の動画がプレゼントされるのだとか。 

なんだかこんな新しいサービスが生まれてきたら、ますます観戦も楽しくなるんだろうなあ。ラリーもだいぶ変わったけど、悪いことばかりじゃないのかも。

24回目(!)のフィンランド観戦に行かれるという読者の方から連絡をいただきました。教えることより教えられることのほうが多い毎日であります。帰られたら、また感想聞かせてください。



2017トップ5の中間発表。

ラリーXではいつも年末に恒例のトップ10ドライバーを選んで紹介しています。成績や選手権の順ではなく、どれくらい光っていたのか、ワクワクさせてくれたのかを重視して、アタマをひねりながら毎年選んできたのですが、年末になって一年を思い出すのはキツイので、今年は各戦を終えたあとでこっそりポイントを付けてきたのです。

ポイントは選手権システムと同じく25,18,15・・・3,2,1と、かならずしも順位というわけでなく、「おっ!」と思わせたり、ドキドキさせてくれた順に与える仕組みなのですが、ふり返ってみると、どうしてこんなポイントを与えたのか、すでにあやふやになっているところが、またしてもいい加減なのでありますが。というわけで中間発表がこちら。
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ほとんどのラリーでほぼ勝者に25ポイントを与えてきたことだけは確かなのですが、選手権のランキングと大きく異なり、ラリーX的にはすでにポーランドを終えてヌーヴィルがオジエを7ポイント差で逆転、それだけでなくタナクが2ポイント差でヌーヴィルを猛追しているじゃありませんか。

たしかに、ほぼほぼ勝者に25ポイントを与えてきたはずが、最終日のクラッシュでリタイアしたポーランドのタナクに25ポイントを与えちゃっているように、だいぶそのときの気分に左右はされているのではありますが、しかし、あのまま2位ではなくて、最強マシンのヒュンダイ相手にマジで勝つ気で突撃して行ったタナクには心底しびれたのです。

あのクラッシュに若さではなく、飛躍の可能性を見たのは私だけではなかったはず。もしトヨタに来年誰を乗せたいか聞かれたら、いまなら迷わずタナクと答えたいっ!



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