やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

プライベーター初のマニュファクチャラー王座へ。

Mスポーツのマニュファクチャラー・チャンピオンがこの週末のラリーGBで達成されれば、彼らにとっては初の快挙、まさしく歴史に残る偉業となります。
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MスポーツがフォードのワークスチームとしてWRC参戦した1997年以来、これまで2回、彼らは2006年と2007年にマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得しています。しかし、このときと決定的に違うのは、彼らのチームである「Mスポーツ・ワールドラリーチーム」に「フォード」という文字が含まれていないことなのです。

もちろんフォード・フィエスタによるタイトルですから、ヒストリー的にはフォードの4度目のマニュファクチャラーチャンピオンになり、Mスポーツ・フォードとしての3度目の王座になるのでしょう。しかし、Mスポーツにフォードから大きな資金的な支援もない以上、まぎれもなく彼らはプライベーターなのであり、これはプライベーター初のマニュファクチャラー王座なのです(プライベーターがマニュファクチャラー選手権で王座と言う表現は変ですが)。

フォードは2012年末に世界選手権を戦うチームのタイトルスポンサーから撤退して以降、Mスポーツが昨年までどれほど厳しいシーズンを送ってきたことはみなさんもご存じでしょう。今年のモンテカルロでは5年ぶりにチームにとっての勝利を飾り、フォードのマシンがモンテカルロで優勝したのは実に10年ぶりのことなのです。

もし、Mスポーツが今週末にマニュファクチャラーズ王座を獲得したあと、フォードが「僕らが達成したんだ!」みたいなtweetをしても、みなさん、「いいね!」しちゃだめですよ! この栄光は、フォードじゃなくて、Mスポーツのものなのです。Mスポーツ・ワールドラリーチームの初の王座なのです!

Mスポーツは昨夜、イベントプレビューのプレスリリース(いつもより3日ほどリリースが遅れて心配させたのですが)を発表、その冒頭で「それは偏見だと言う者もあるだろうが、ホームの地で行われるラリーというのは実に特別なものだ」と述べています。なんだか、その一文だけで彼らがこの歴史的瞬間を前にどのような興奮した気持ちでいるのか伝わってくるような気がしました。

栄光の瞬間まで、あとたった4ポイントです!


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