やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

憂鬱なワールドチャンピオン。

2018年のドライバー体制に関して、あれやこれやの話が聞こえてくるわけですが、やっぱり一番気になるのはセバスチャン・オジエの動向です。
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オジエは今の自身がおかれている状況にさぞや失望していると思う。4度のチャンピオンがいるチームが二つの選手権でリードしているのもかかわらず、けっきょくブルーオーバルを動かすことができないのですから・・・

オジエとシトロエンとの話し合いがどこまで進んでいるのかも気になるところです。PSAプジョー・シトロエンの上の方がフランス人がシトロエンでエースドライバーになるのを強く望んでいる声があるとの情報もあり、ひょっとしたら彼自身が巣立ったチームへの復活が実現するかもしれません。しかし、あのような形で一度チームを去ったドライバーがふたたびシトロエンと強固でハッピーな関係を築くことができるでしょうか。

2011年のドイツで起きた事件を覚えている人は多いでしょう。あからさまにローブを優先するチームとの関係がこじれ始め、オジエがチームを去る遠因になったのは、このときのチームオーダーが発端でした。

オジエはローブを勝たせるという指示に対して不快感を表明、そのあとローブが原因不明のパンクをして後退することになり、「スポーツにも正義があった」とチームを公然と大批判したのです。

たしかにオジエの言うことはもっともではあるのですが、当時のシトロエンはチームローブともいうべきものでした。彼の回りにはローブの熱狂的なファンとしてクルマに心血を注いできた信頼のおけるメカニックやエンジニアが囲んでいましたが、それらはチームとともにチームを築いてきた人間だけに許される揺るぎない人と人のつながりと言うのでしょうか、チームオーダーでどうなるものではないことに、彼は気づいてなかったようにも思います。しこりを残したまま去った人間が偉大なチャンピオンとして帰ってきたとき、はたしてチームがどう迎えるのか気になるところです。

読者のかたから、WRCを観戦していてフランス国旗が少ないのが気に掛かるとのメールがありました。オジエはローブほどフランスでは人気がないのかもしれないですね。そしてフランスはローブ時代ほどラリーに対して熱くないのかも。オジエがシトロエンで勝つようになればまた時代も変わるかな?

昨年の今頃、フォルクスワーゲンが撤退することなんて誰もが想像できなかったように、予想もしなかったことが起きるのは世の常。シトロエンCEOがどこまで本気をだすか、あるいは眠れるフォードがついに動き出すか、トヨタが大英断を下すか、それともこのまま引退なのか。さあ果たしてオジエの未来はどうなる?


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