2度のアメリカ・チャンピオンに輝いたブランドン・セメナクが、来月開催されるラリー・ラトビアでトヨタGRヤリスRally2を駆って世界ラリー選手権にデビューを果たすことになったとラリーメディアの「DirtFish」が報じている。
スバル・モータースポーツUSAからアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)選手権に挑んでいるセメナクは、今季もこれまで5戦中4勝を飾り、3連覇に向けて快調なシーズンを送っている。しかし、2カ月半にわたる選手権のサマーバケーションを利用して、彼はスバルUSAを離れてプライベーターとしてさらなる経験と速さを求めてラリー・ラトビアに挑むという。
「ヨーロッパでのラリーは、明らかに今までとは違うものになる。ラトビアはいいイベントだ。WRCにとっては新しい国だから、ライバルたちとも同じ条件で戦える」とセメナクは語っている。
「これは以前から計画していたことであり、スバルで3連覇を狙うARAの残りシーズンを前に、さらに腕を磨くためだ。タイムがどうであれ、イベントを通して進歩を見つけることができればうれしい。そして、自分がドライとしてまだどこを伸ばす必要があるのか、少しは理解して帰りたい」
セメナクのコドライバーはいつものようにキートン・ウィリアムズが務める。彼はジョシュ・マクアリーンや勝田貴元のコドライバーとしてWRCに5戦出場した経験をもっている。