WRC2022/09/24

アルゼンチンに来季カレンダー落ちの連絡

(c)Toyota

 オートモービル・クラブ・アルヘンティーノ(アルゼンチン自動車クラブ)とラリー・アルゼンチン組織委員会は、2023年の世界ラリー選手権カレンダーにアルゼンチンが含まれないという連絡をWRCプロモーターから受け取ったことを報告した。しかし、ラリー・アルゼンチンはけっして2023年の開催を断念したわけではなく、組織委員会は、今月末に開催される次回のWRC委員会において、このカレンダー案を再考してくれるようWRCプロモーターに要望書を提出したと説明している。

 ラリー・アルゼンチンは、2020年にコロナウイルスの流行によってキャンセルとなった最初のイベントとなった。ラリー・アルゼンチン組織委員会は、中止となった直後からアルゼンチン自動車クラブ、WRCプロモーターと緊密に話し合いながら、開催実現を目指してきたが、それ以降もロジスティックスの制約などからWRCカレンダーから外れてきた。

 ラリー・アルゼンチンが最後に開催されたのは2019年になるため、組織委員会は2023年に4年ぶりにアルゼンチンにWRCを呼び戻すべく、WRCプロモーターと交渉を行ってきたが、今週、2023年のカレンダー案に含まれていないとの連絡を受けることになったようだ。

「アルゼンチン自動車クラブとラリー・アルゼンチン組織委員会は、2023年のWRCカレンダー案にアルゼンチンが含まれないという報告を連絡を受けたことをお知らせしたいと思う」とラリー・アルゼンチン主催チームは報告している。

「ラリー・アルゼンチンの歴史は世界中で認められています。2020年にパンデミックが発生し、この象徴的なラリーが世界選手権カレンダーから外れて以来、主催者は、世界ラリー選手権の一部としてこのイベントの伝統的な日程で復帰するために、プロモーターとの絶え間ない連絡を行い、たゆまぬ努力をしてきました」

「アルゼンチン自動車クラブと組織委員会はこれまでの期間を通じてラリー・アルゼンチンを来シーズンのカレンダー枠の1つを獲得することを望んで活動を続けてきました。コルドバ州政府当局とスポンサーの全面的な支援も強調する必要があります」

「組織委員会は、このような状況を踏まえ、今月末に開催される次回のWRC委員会において、現在の事態を見直してもらうべく正式に要望書を提出しました」