WRC2018/04/27

アルゼンチン・スタート前記者会見

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―エルフィン、ダン・バリットが今週末あなたの隣に戻れて嬉しいです。初めにダンの様子を教えてください。

エルフィン・エヴァンス:「ダンはとても元気になったよ。ありがとう。彼が戻って来てとても嬉しい。彼自身も、調子はすこぶる良いと感じている。彼の考えとしてはコルシカにも出れたが、医者が反対のことを言った時には、僕たちは常にそれを尊重しなければならない。彼は戻って来て、いまは元気だ」

―昨年はあなたにとって素晴らしいイベントでした。今季はこれまであまり良いスタートではないですが、昨年と同じような自信をもってこのイベントに向かいますか?

エヴァンス:「正直に言って、(今季は)ひどいスタートだ。僕たちはこのイベントを好機と捉えている。もし天気がもてば、道路は良くなるだろう。しかし現時点では非常に複雑なので、僕たちは全力を尽くして、どうなるか見定める必要がある。僕たちは実際にここで良い結果を出す可能性がある」

―天気によるコンディションについて話が出ましたが、ステージのいくつか、特に土曜日のステージは信じられないほどスリッパリーです。今年のルートはどう思いますか?いくつかの変更、特に日曜日のエル・コンドルからミナ・クラベロのステージには変更があります。全体のルートについて、あなたの意見を教えてください。

エヴァンス:「かなり変更がある。金曜日は過去のステージに比べて格段にラフなので、一部のセクションではいくつか驚きがあるかもしれない。また土曜日はトリッキーだ。最長ステージは非常にナローで、何かにヒットしやすい。正直に言って、それは簡単なものではない」

―今季を好転させるには、どうしたらいいですか?ドライビング方法を変えたりする必要がありますか?それとも、これまでの不調は不運によるものですか?

エヴァンス:「いや、すべてを運のせいにできないことは確かだ。最初の2つのラウンドで2回パンクし、それからメキシコのクラッシュがあり、コルシカでは守りに回って堅実な結果を得た。僕たちはそこから積み上げていくつもりだ」

―クレイグ、WRCの2つのイベントを逃しましたが、ここアルゼンチンで戻ってきました。今週末の準備は整っていますか?

クレイグ・ブリーン:「待ちきれない。僕が最後にマシンに乗ってから数週間、数ヶ月が経った。こんなに長く競争から離れていたのは、恐らく小さな頃以来だ。僕は8歳か9歳の頃には、カートやラリーで2週間置きに競うことができていたので幸運だった。それが突然、8週間も家にいることになった。眺めているだけというのは辛かったが、それと同時に、やっと戻ってこられてとても嬉しい」

―出場していなかった間、放送は見ましたか?

ブリーン:「メキシコでは僕には選択肢がなかった。その場にいたからね。コルシカでは無視しようと努めたが、できなかった。昔からずっとコルシカは僕の一番のお気に入りだったが、僕はその場にいることができなかった。最終的に僕は文字通り(ライブ放送の)スイッチをオンにしたが、その数秒後にセブ(・ローブ)がコースオフし、見るタイミングとしてはあまり最適ではなかった。だがWRC All Liveの放送は本当に素晴らしく、それにはとても感嘆したよ。しかし、僕が(放送を)眺めるのは、それが最後の機会だと願っているよ!」

―シェイクダウン後、マシンには非常に満足している様子でした。シャシー幅に変更がありましたが、それについてなにか教えてください。

ブリーン:「それが素晴らしい発見の瞬間だと言うにはラリーを2日程終えるまで待った方が良いが、それは本当に車の創造以来欠けていたものだと思う。たとえマシンのリヤに自信があっても、どのドライバーもある時点で、確実な自信が持てなかったり、リヤに100%の信頼が置けなくなったり、常に何かしら感じていた。僕たちがやったことは良い結果を生み、それを解決したと思う。今までは、僕たちはすでにラリーが始まっているにも関わらず、予想と違っていて、こっちを変えたりあっちを変えたりということが何度もあった。現時点で僕たちが望むものはまだたくさんあるが、この変更が僕たちがずっと待ち望んでいたものだということを本当に望んでいる」

―2つのラリーを逃しましたが、それによって、良い結果への意欲は高まっていますか?戦略は何ですか?

ブリーン:「僕はスウェーデンからの勢いを継続し、上位争いを続け、それを可能な限り普通と感じたいと思っている。もし僕がチャンピオンになりたいなら、僕はこれらの戦いを快適に感じる必要がある。できればドライな天候で金曜日に良い順位につけ、できる限り表彰台に近づくことが計画だ。僕は表彰台が本当に欲しいし、勢いを維持したいと思っている」

―アンドレアス、数週間前のコルシカはあなたにとって厳しいもので、コンペティティブな戦えない苛立ちを私たちも感じとることができました。そのコルシカでの問題に対処していく上でその後どのような動きがありましたか?

アンドレアス・ミケルセン:「最初の頃から、そしてターマックでこのクルマをドライブするのに僕はずっと苦労してきた。このクルマはポロやC3とは感触がだいぶ違っている。変更もあまり加えられていない。コルシカに関しては難しいラリーになることは分かっていたけど、さすがにあそこまで厳しくなることは予想していなかったよ。基本的に、コルシカでの僕のドライビングは、自分がこれまでにラリーカーをドライブしたことがないような感覚を覚えさせられた。もうお手上げ状態だ。今回グラベルに戻ってこられてホッとしているよ」

―あなたの自信に影響することはなかったのですね?

ミケルセン:「なかったよ。というか、ターマックでドライブすることに関しては結果も出している。これまでにあるありとあらゆるターマックのラリーで表彰台に立ってきたからね。これは取り組んでいかなくてはならないことなんだ、僕とチーム全体で。コルシカでは僕たち皆が苦戦したけど、他の誰よりも僕がいちばんそうだった。僕たちがターマックで他のマニュファクチュアラーに遅れをとりたくないのであれば、確実にそこは変えていく必要がある。とても多くの仕事量が必要とされている」

―ここではすべてのi20のためのエンジンのアップグレードされているようですが、どの程度のものですか、それからシェイクダウンでのクルマの感触はどうでしたか?

ミケルセン:「サウンドがかなり大きくなったよ!すごくうるさいけど、エンジンの回転域のすべてでパフォーマンスがあがっている。ドライビングではっきりとその違いが分かる。ここアルゼンチンではかなり効果が期待できるはずだ」

―あなたの思っていること、ここで何がやり遂げられるのかについて話してくれませんか?

ミケルセン:「僕はこのラリーは本当に好きで、いつも楽しんできた。グリップが少しサンディな感じが僕のドライビング・スタイルに合っているみたいだ。コーナーを思いきり攻めることができるし、そうやってドライブするのが僕は好きなんだ。今週末に関しては僕はすごく前向きだ。選手権タイトル争いに絡むなら、上位からポイントをたくさん奪っていかないとね。全開で、自分たちのベストを出していくしかない」

―ヤリ-マティ(・ラトバラ)が先ほど、エル・コンドルが上りになって走りやすくなっていると話してくれました。あなたもそう思いますか?

ミケルセン:「イエスでもありノーでもある。上りの方が確かに難しくないけど、僕たちはダウンヒルはこれまで何度走っていて、トリッキーな部分を知っている。ヒルクライムはまだ新しいからね。そこでタイムの違いを出すことは可能だ。それにもっと安全になるだろう」

―エサペッカ、今回のラリーも、あなたがWRカーで走るところを私たちはまだ見たことがないイベントの1つですが、走った経験のあるなしに関わらず、あなたのペースが際立っていることをしっかりと見せてくれていますね。あなたはどんことを期待していますか?上位で戦っていけると考えていますか?

エサペッカ・ラッピ:「確実にそれはないと思う。僕は現実的だから。ここには来たことないんだ。メキシコで感じたのと同じような感覚がする。僕たちはかなり苦戦していたけど、それはほとんど僕の下手なドライビングのせいだった。僕がここに来るのが初めてなのに対して、他のドライバーたちは何度も何度も、彼らがコンディションやいろいろなことについても良く知っている同じステージをすでに走っているんだ。そんな彼らのタイムに対抗していくのは非常に困難だ」

―レッキでステージを見てきたと思いますが、ステージの荒っぽさまたはその特性に驚かされませんでしたか?

ラッピ:「ああ、特にSS2、いちばん長い目に見えるような岩がまた結構高いところにある。それは驚かされたけど、明日に関しては。他のパートにはソフトなところもある。どうやら、サプライズも多くなりそうだね。それ以外はまずまず問題なさそうだったけどね。日曜日は非常にテクニカルで道幅で狭い、その点土曜日はもう少しプッシュできるかもしれない。でも、エルフィン(エヴァンス)がいま言ったように、ワイドに行ってミスする、ということになりやすそうだ。ここでワイドに行ってしまったら何かにヒットしてしまうかもしれない」

―コルシカでは、あなたがステージの終わりで自分の結果に満足している姿を初めて見ました。今シーズンのこれまでをあなたは自分でどのように評定しますか?

ラッピ:「例えば、僕がすべてのラリーでミスをしたとして、それを取り消すことができたとしたら、リザルトもずっといいものが出ていたかもしれない。だからこそ僕はミスのない週末にしていきたい。それでも正直な話、僕のミスは小さなものだったし、メキシコについては実際よりもずっと悪いように見えた。こういったものを回避していかなければならない、そしたらもっとずっとハッピーになれる」