Raid2019/01/08

アル-アッティーヤ、ダカール初日をリード

(c)RedBull Content Pool

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 2019年ダカール・ラリーの初日、トヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)が、後続に1分59秒差をつけてラリーをリード、3度目の勝利にむけて好スタートを切った。

 第41回ダカール・ラリーは6日夜、ペルーの首都リマで行われたスタートセレモニーを行い、4輪100台をふくむ計334台のエントラントたちが次々とスタートランプを駆け抜け、10日間、全10ステージ総走行距離5,541kmの戦いの幕が開くことになった。

 競技初日となった7日、カタール出身のアル-アッティーヤは、リマからスタートし、334kmという長いロードセクションを走行した後、ピスコ近郊の砂丘で84kmのステージ1を1時間1分41秒でフィニッシュした。2015年に自身2度目のダカール勝利を挙げているアル-アッティーヤは、一番手で出走した昨年のダカール王者カルロス・サインツ(MINIバギー)に続いて2番手で出走、2度のウェイポイントをトップで通過し、最終的にステージのフィニッシュ間近でサインツに追いつき、サインツに1分59秒差をつけて初日をリードした。

 砂丘でハイペースをみせてトップに立ったアル-アッティーヤは、全開で走ったわけではないと強調した。

「今日は良い日だった。我々はステージに勝った、本当のところはプッシュしたわけではない」とアル-アッティーヤは言った。

「マシンとBFグッドリッチタイヤに満足している、それはこのダカールのための新しいタイヤだ。それが本当にうまくいっているように見える。

「私は残り15キロメートルでカルロス(・サインツ)に追いついたので彼の後ろをキープした。抜いたところタイムは大きく変わるわけではないからね。計画はただ、いいスピードを保って走りきることだった。楽しく走ってステージに勝ったので嬉しいよ。明日も同じことをするつもりだ」

 サインツは、1分59秒差をつけられた2番手で明日のステージ2に向かうことになる。

「トヨタの強さはよくわかった。アル-アッティーヤにとってはご機嫌なコースというわけだ。しかし、僕らとしては明日、コースを一番手で切り拓きたくなかったので、ペースはゆっくりとしたものだった。明日はプッシュする日だよ」

 サインツの1秒後方には、FIAワールドカップ・オブ・クロスカントリーラリーの王者、Xレイドのヤクブ・プシュゴンスキ(MINI ALL4レーシング)が3番手で続いており、2年間アフリカ・エコ・レースに出場し、ダカールに戻ってきたロシア出身のウラジミール・ワシリエフ(トヨタ・ハイラックス)が4位につけることになった。

 XレイドMINI ALL4レーシングを駆るヤジード・アル-ラジが5番手、アル-アッティーヤのチームメイトであるジニール・ドゥ・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)が6番手、ステファン・ペテランセル(MINIバギー)が7位、ベルンハルト・テン・ブリンケ(トヨタ・ハイラックス)は8番手で続いている。

 また、PHスポールが走らせるプジョー3008DKRでプライベーターとして参戦したセバスチャン・ローブは、静かにスタートを切り、アル-アッティーヤからは6分7秒差で13位のスタートとなっている。

■ダカール・ステージ1結果
1.N.アル-アッティーヤ(トヨタ)1h1m41s
2. C.サインツ(MINI)+1m59s
3. J.プシュゴンスキ(MINI)+2m00s
4. V.ワシリエフ(トヨタ)+2m18s
5. Y.アル-ラジ(MINI)+2m28s
6. G.ドゥ・ヴィリエ(トヨタ)+2m40s
7. S. ペテランセル(MINI)+2m57s
8. B. テン・ブリンケ(トヨタ)+3m19s
9. H.ハント(プジョー)+3m25s
10. C.デプレ(MINI)+4m25s
13. S.ローブ(プジョー)+6m07s