Raid2019/01/16

アル-アッティーヤがリードを46分に拡大

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 2019年のダカール・ラリーは火曜日に第8ステージが行われ、PHスポールのセバスチャン・ローブ(プジョー3008 DKR)が今大会において自身4度目のステージ勝利を獲得した。総合首位はトヨタGAZOOレーシングSAのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)がリードをさらに広げ、ゴールまで2日間の競技を残して46分という大きなマージンを築いている。

 ローブは、ダカールのオーガナイザーが、上位10台のバイクと上位5台のトラックとトップ10台の自動車をグループ化したため、ライバルたちよりも2時間以上遅れてイベントの第8ステージをスタートした。

 ローブは、361kmのサン・ファン・デ・マルコナ〜ピスコのステージの序盤でアル-アッティーヤに対して3分を失ったが、ステージ後半で巻き返し、7分27秒の差をつけて通算14回目となるダカールのステージ勝利を手にした。一方トヨタのアル-アッティーヤは、総合2位を走っていたXレイドのステファン・ペテランセル(MINIバギー)が多くのトラブルに見舞われたことから、リードを拡大した。

 ペテランセルは前日の第7ステージでは砂丘を激しく下った際にむちうちのような痛みを抱えながらステージ勝利を飾ったが、第8ステージでは砂丘で2度立ち往生したためにアル-アッティーヤに対して24分を失い、自身14回目のダカール勝利に向けた挑戦は、再び深刻な打撃を受けた。結果として、同じくXレイドのMINIバギーを駆るナニ・ロマが総合2位に浮上し、2ステージを残してアル-アッティーヤから46分29秒遅れとなっている。ローブは、第8ステージを終えてロマから僅か16秒以内の位置で総合3位まで浮上し、ペテランセルは、ローブから7分遅れで総合4位に転落した。

 Xレイドの残りの2人のMINIバギードライバー、シリル・デプレとカルロス・サインツは、共に序盤で砂にスタックし、悲惨なステージとなった。その結果、デプレはアル-アッティーヤから55分遅れとなったが、総合順位では5位にとどまっており、サインツも1時間半近くを失ったが、9位へとまた1つ順位を上げている。この日を3位でフィニッシュしたXレイドのヤクブ・プシュゴンスキ(MINI ALL4レーシング)が総合6位に続いている。

■ダカール第8ステージ順位
1.N.アル-アッティーヤ(トヨタ)29h15m50s
2. N.ローマ(MINI)+46m29s
3. S.ローブ(プジョー)+46m45s
4. S.ペテランセル(MINI)+53m30s
5. C.デプレ(MINI)+2h15m27s
6. J.プシュゴンスキ(MINI)+2h19m50s
7. M.プロコップ(フォード)+2h56m07s
8. Y.アル-ラジ(MINI)+3h54m57s
9. C.サインツ(MINI)+6h42m15s
10. G.ド・ヴィリエ(トヨタ)+7h01m01s