Raid2022/01/08

アル-アッティーヤが49分リードで休息日へ

(c)ASO/DPPI

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 ダカール・ラリー2022は1月7日に6日目を迎え、オーランド・テラノヴァ(BRXハンター)がバーレーン・レイド・エクストリームチームにとって今大会2つ目のステージ勝利を獲得したが、チームメイトのセバスチャン・ローブはナビゲーションの問題で25分遅れて総合順位を3位に落とした。トヨタGAZOO レーシングのナッサー・アル-アルアッティーヤ(トヨタGRダカールハイラックス)は堅実なペースで総合首位をキープ、48分54秒をリードして前半戦を折り返した。

 第6ステージは首都リヤドの東をスタートし、市内でフィニッシュする、木曜日と同じループステージで争われ、四輪部門の競技区間は348kmと設定されている。ステージは高速のオープントラック、渓谷の岩場、フィニッシュ付近のレベル1と2の砂丘など、様々な要素が混在し、土曜日の休息日を前にして前半戦最後の試練となった。

 一番手で出走した第5ステージで勝利したヘンク・ラテガン(トヨタGRダカールハイラックス)、そして2番手のポジションからスタートしたローブは、序盤で道に迷い、ナビゲーションの難しさを痛感することになった。ラテガンは15分をロス、ローブは25分の遅れをとってしまうことになった。

 昨年のイベント後にプロドライブが運営するチームに加わったテラノヴァはこの日、アウディ・スポーツのマティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron)の猛追を退けて、2015年以来となる自身通算7度目のステージ勝利を飾った。

 エクストロームはテラノヴァから1分06秒遅れの2番手タイムでフィニッシュし、オーバードライブ・レーシングのヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)が3番手タイムを記録し、総合順位でローブを抜いて2位に浮上した。

 アウディ勢最上位の総合14位につけるエクストロームにとっては素晴らしい一日となったが、チームメイトたちにとってはまたもや試練が待っていた。カルロス・サインツもメカニカルトラブルで2つ目のウェイポイント手前でストップ。前ステージ同様、チームメイトのステファン・ペテランセルが自分のステージを犠牲にしてサインツをアシストすることになり、サインツは22位から25位へと後退している。

 総合首位のアル-アルアッティーヤはこの日、トップタイムから6分遅れの10番手タイムながら50分近いギャップへとリードを広げることに成功、圧倒的な強さを誇って前半戦を終えている。

「もちろん、今日はとても満足している。何人かのドライバーは右に行き過ぎたようだが、僕らはマチュー(・ボーメル)がうまくナビゲートしてくれたので、問題なく全ステージを走りきることができた」とアル-アルアッティーヤは語っている。

「前半戦をリードして週末を迎えることができ、とてもうれしい。ここまで僕らは良い方向に進んでいると思うし、かなり満足している。今週はミスもなく、たくさん働いてきた。マシンもとてもいい動きだ。これがダカールなので、来週はリスクを冒さずにマネージメントするつもりだよ。優勝については、言うのは難しいところだよ、ダカールはダカールだからね。気を抜くとミスをするので、注意深く、最後まで強くなければならない」

 ダカール2022は、日曜日、リヤドからアル・ダワディミに向かう402kmの第7ステージで再開する。