Raid2024/01/16

エクストロームがダカールの優勝争いから脱落

(c)ASO

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 ダカール・ラリーは日曜日、第7ステージでいよいよ後半戦へと突入、それまで総合2位につけていたマティアス・エクストローム(アウディRS Q E-TRON E2 T1U)がトラブルによって優勝争いから脱落したため、総合首位のカルロス・サインツ(アウディRS Q E-TRON E2 T1U)と彼の19分遅れまで追い上げたセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンターT1+)の二人のどちらかが勝利をつかむことになりそうだ。

 ダカール・ラリーは、1日の休息を経て、日曜日にはリヤドとアル・ドゥワディミを結ぶ483kmの第7ステージで再開したが、いきなり波乱のドラマで始まることになった。

 前半戦を終えて2位につけていたエクストロームはわずか47km地点でリヤの駆動系に問題を抱えてストップ、チームメイトのステファン・ペテランセル(アウディRS Q E-TRON E2 T1U)のサポートを待たなければならず、4時間50分あまりも遅れて総合20位へと後退してしまい、彼の初表彰台のチャンスはここで潰えてしまった。

「左リアサスペンションを壊してしまった。最初の1週間はとてもいい調子だったし、ダカールで表彰台を狙えるチャンスがあったのに、エミル(・ベルクヴィスト、ナビゲーター)と僕、そしてチーム全体ががっかりしているのは確かだ。僕にとっては、モータースポーツで達成できる最もタフで偉大な結果になるはずだったので、本当にがっかりしている」

 ローブは序盤こそ慎重なペースを守ったが、トヨタGAZOOレーシングのルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックスEVO T1U)に7m06秒差をつけて今季3度目のステージ優勝を飾り、首位のサインツからは19分遅れの2位へと順位を上げてきた。

「いいステージだった。大きなミスはなかった。ナビゲーションは本当にトリッキーだった。僕たちは1号車だったから、ラインを作らなければならなかったが、時にはその方がいいこともある。なぜなら、僕たちは自分の仕事に本当に集中していたし、僕はハードにプッシュして、トリッキーなナビゲーション・パートをとても意識的に走ろうとしていたからだ。それが良かったよ」

 総合3位にはトヨタGAZOOレーシングのルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックスEVO T1U)が浮上してきた。

 ナッサー・アル-アッティーヤ(プロドライブ・ハンターT1+)はすでに前半戦の遅れによって3年連続優勝を諦めることになっており、この日はローブのサポートを行いながらゴールを目指すことになり、ゴール直前でサインツを抜き去って3番手でフィニッシュ、総合11位まで順位を戻している。