WRC2019/11/06

エヴァンス、トヨタのファクトリーを訪問か?

(c)M-Sport

 
 トヨタGAZOOレーシングWRTは、ワールドチャンピオンのオイット・タナクを失ったあと、エルフィン・エヴァンスを後継者としてチームに加入させる計画なのだろうか。フィンランド在住のジャーナリストが、先週の金曜日にユヴァスキュラ空港でエヴァンスを目撃した人がいるとの情報をソーシャルメディアで報じたことで、来季のトヨタのラインナップがいよいよ動きはじめたように思われる。

 タナクがワールドチャンピオンを獲得した4日後にヒュンダイへの移籍が発表となったあと、セバスチャン・オジエがトヨタの次期エースになるといった噂やティエリー・ヌーヴィルがユヴァスキュラに滞在したという噂などトヨタの来季をめぐってさまざまな怪情報が流れているが、本命はエヴァンスなのだろうか。

 フィンランドの情報筋によれば、エヴァンスは昨年もクリス・ミークの加入する前に候補のドライバーとして名前が挙がった一人であり、彼は先週末、プーポラにあるトミ・マキネン・ファクトリーで一日を過ごし、将来について話し合いを行った模様だと伝えている。

 ウェールズ出身のエヴァンスは、そのキャリアのほとんどをフォード・フィエスタのコクピットで過ごしてきた。彼は2007年、19歳のときにフィエスタSTでウェールズ・ラリーGBでWRCデビューを果たし、2010年には英国のフィエスタ・スポーツトロフィーシリーズ、英国ジュニア選手権のタイトルをフィエスタSTで獲得、彼がMスポーツとの今日の強力な関係を築き上げ、WRC2へのステップアップのチャンスを掴むきっかけになった2012年のWRCアカデミーカップ(今日のジュニアWRC)のタイトルもまたフィエスタR2だった。

 彼はその後もMスポーツのマルコム・ウィルソンのもとで開発やテストなどをこなしながら実戦での経験を積み重ね、2012年のサルディニアでWRカーデビュー、2017年のラリーGBでキャリア初優勝を飾っており、これまでのWRC通算86戦をすべてフォード・フィエスタで走ってきた。