WRC2019/06/07

エヴァンス、フィエスタWRCでエストニア参戦へ

(c)M-Sport

 Mスポーツは、7月12日から14日にかけてWRCプロモーショナルイベントとして行われるラリー・エストニアにエルフィン・エヴァンスがフォード・フィエスタWRCで出場することを明らかにした。

 ラリー・エストニアにはすでにエサペッカ・ラッピがシトロエンC3 WRCで、アンドレアス・ミケルセンがヒュンダイi20クーペWRCで出場することが決まっている。

 エストニア南部のタルトゥを拠点として行われるラリー・エストニアは高速グラベルステージの特性がラリー・フィンランドに似ていることから、ラリーに向けた準備に活用するチームは多く、昨年もエストニアの母国戦でヤリスWRCを駆って優勝を飾ったオイット・タナクは、その2週間後に行われたラリー・フィンランドで圧倒的な速さをみせて初優勝を飾っている。

 先週末のラリー・デ・ポルトガルで5位を獲得したエヴァンスは、現在のところドライバーズ選手権で4位につけており、エストニアでウォームアップを行ったあと、8月1日から4日にかけて行われるラリー・フィンランドに挑むつもりだ。

「今年のラリー・エストニアでドライブできることにとてもワクワクしているよ。僕はこれまで一度もここで競ったことはないが、よかったというたくさんの話を聞いたことがあるので、実際に走ることができるのを楽しみにしているよ」とエヴァンスは語った。

「エストニアのステージは僕にとって全く新しいものではない。僕たちは2017年にエストニアでテストしており、そして道路は間違いなく感銘を受けたよ。それらはとても速く、フィンランドでのイベント前のテストとして前もって走ることは、実戦でスピードアップするためのこれ以上ない方法になるはずだ」

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのチーム代表を務めるリチャード・ミルナーは、Mスポーツにとっても初めてのエストニア参戦に興奮していると述べている。

「我々はエストニアのファンがどれほど情熱的であるかを知っている。そして、マニュファクチャラーがトップレベルのマシンとクルーと送りこむことで、雰囲気はいっそう信じられないものになるはずだ」

 2019年のラリー・エストニアは、15SS/151.98kmで行われる予定だ。昨年のエストニアで優勝したタナクの平均速度は120km/hを超えており、プウギ・ステージでは平均速度135.3km/hを記録している。