WRC2021/02/26

オジエ、ロヴァンペラが優勝する可能性は十分ある

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのセバスチャン・オジエは、今週末のアークティック・ラリー・フィンランドではチームメイトが最大のライバルになると予測しており、20歳のカッレ・ロヴァンペラが初優勝を遂げ、世界ラリー選手権の歴史に名を残すチャンスは十分にあると読んでいる。

 ロヴァンペラは昨シーズン、ロヴァニエミで行われたアークティック・ラップランド・ラリーで優勝した経験を持つほか、ラリー・スウェーデンではオジエを抑えて3位の初表彰台を獲得、ウィンターラリーでの輝きを放っていた。

 オジエは、ロヴァンペラが実際年齢以上にウィンターラリーでの経験をもっており、アークティック・ラリー・フィンランドで最年少ウィナーに輝く可能性があると語った。

「昨年もヤリスは速かったし、このような冬のコンディションではチームメイトとの接戦が予想される。エルフィンは非常にモチベーションが高く、カッレは間違いなくこのイベントの候補に挙がっている」とオジエは語った。

「彼にとっては、このイベントは新しいものではないんだ。彼の年齢は若いかもしれないが、このような路面での経験は間違いなく若い人のそれではない。それにホームイベントとして臨むだけに気合いが入っているはずだ」

 世界ラリー選手権では、北欧のイベントで使用するような雪の抵抗を受けにくいナロートレッドのスタッドタイヤが認められていない。オジエはコースオープナーとして路面をクリーンにする作業のために出遅れることを覚悟しつつも、金曜日に新雪が降らないことだけを願っている。

「初日1番手でスタートする僕らは路面コンディションに大きく影響を受けることになる」とオジエは語った。

「ステージには雪が多く積っている。本当ならナロータイヤと長いスタッドレスの方が良いのだが、レギュレーションでは今のタイヤしか認められていないので、それに対応しなければならない。ロヴァニエミのテストでもいいフィーリングだったし、ラリーにむけて準備は整っているが、どうなるだろうね。僕にできるのは、路面にこれ以上雪が積もることがないことを願うことだけだ」