WRC2018/12/03

オジエ、C3の戦闘力を実感

(c)Citroen

 セバスチャン・オジエは先週行われたシトロエンC3 WRCの最初の2日間のテストを終えてこのクルマの戦闘力を十分に実感できたようだ。

 Mスポーツで2年連続タイトルを決めたオジエは、先週木曜日と金曜日にポルトガル南部アルガルヴェ地方でのグラベルステージでのテストに臨み、シトロエンC3 WRCをドライブしている。彼は9月に一度、Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンの許可を得てフランスのターマックでこのマシンを初めて走らせてはいるが、本格的な重要性を持った距離を重ねたのは今回が最初となる。

 オジエは、2019年の世界ラリー選手権でドライブすることになるマシンに可能性と手応えを感じたようだ。

「興味深いチャレンジだったが、これからチームと素晴らしい物語を描いていくために、ここにあるマシンの戦闘力について大きな可能性を実感することができた」とオジエは語った。

「でもそれは自分の力だけでやれるようなものではない。まだまだ始まったばかりだ、だからここからは、モンテカルロでの幕開けから可能な限り準備万端で臨んでいくために、何が機能して何がまだ足りていないのかをすぐに見極めていくことが重要になる」

 オジエは、彼のポルトガルでの2日間のテストが、クルマのどの分野に早急に重点を置いていくべきなのか判断してゆく鍵となったと述べている。

「今回はダンパーに集中した重要なテストだった。ラリーでは最も重要になる一つをチェックして、判断を下せるところまでたどり着くことが最大の目的だった。これが今後に影響してくることになるからね」とオジエは語っている。

「もちろん、クルマについては見ていくべき分野が多くあり、少しばかり時間がかかるだろう。例えば、ディファンレンシャルとか。それでもまだ僕の第一印象はそれほど悪くなかったし、かなり速い段階でしかるべき解決策を見つけることができることを確信している」

 オジエはクリスマス前にはフレンチ・アルプスにおいてさらに2日間のテストを行って来月の開幕戦ラリー・モンテカルロに向けて準備を行う予定となっている。