世界ラリー王者のセバスチャン・オジエは、先週末、ル・マン24時間レースにリシャール・ミル・レーシングから初参戦、力強いパフォーマンスを披露して総合13位、サポートカテゴリのLMP2クラスでは9位でフィニッシュした。
オジエはチームメイトのシャルル・ミレッシ、リロウ・ワドゥとともにリシャール・ミル・レーシングのオレカ‐ギブソンを駆ってこの伝説のレースに初挑戦、チームは最初の数時間はクラストップ3近くを走っていたが、ピットレーンへの危険な進入によりストップ&ゴーのペナルティが課せられた。
このときドライブしていたのがオジエで、彼は即座にそれは自分のミスだったと認めた。
「ル・マンでの最初のナイトスティントはとても良かった」とオジエは中間地点で語った。
「土曜日の午後よりも少しペースが上がり、いい方向に向かっている。クリーンなラップが難しいのでトラフィックには時々イライラする。タイヤのケアもなんとかできた。それはシーズン最初の2ラウンドにおける僕の弱点だったかもしれない」
「最初のトリプルスティントでピットレーン進入に失敗して、ペナルティを受けたことは残念だ。あれさえなければ、前半戦は素晴らしいレースができていたはずだが、まだ先は長い」
午前5時にマシンに戻ったオジエは、クラス10位まで順位を上げ、最終的にはチームはクラス優勝したイオタ・チームのロベルト・ゴンザレス、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ウィル・スティーブンス組に3周遅れのクラス9位でフィニッシュすることになった。
オジエは初の24時間レースを終えて、次のように語った。
「無事にフィニッシュし、トップ10に入れたことは本当にうれしい。チーム一丸となって努力した結果が報われた。本当に楽しかったし、成果がたくさんある」
オジエの次の世界耐久選手権(WEC)は、7月10日にイタリアで開催されるモンツァ6時間レースとなる。オジエはそのサーキットでは、過去2年、トヨタGAZOOレーシングWRTから出場して世界タイトルを獲得している思い出の舞台だ。
オジエはモンツァ6時間レースの前、来週にはトヨタGRヤリスRally1のコクピットに戻り、世界ラリー選手権第6戦のサファリ・ラリー・ケニアで再び優勝することを目指す。