セバスチャン・オジエは今季の世界ラリー選手権の残り4戦すべてに出場してワールドチャンピオンを狙うつもりだと、ドイツメディアの『モータースポーツ・アクツエル』のインタビューで語った。
今季はパートタイムドライバーとしてスタートしたオジエは、今季これまでに6戦に参戦し、3度の優勝と3度の2位を獲得しており、3戦をスキップしたにもかかわらずドライバーズ選手権で2位につけている。
オジェは2週間前のラリー・フィンランドで優勝を飾った後、シーズン残り全戦でドライブする可能性を示唆したにとどまったが、同メディアのインタビューでは、当初は参戦の予定がなかったラリー・チリと10月のセントラル・ヨーロピアン・ラリーへの参戦を含めて残り4戦すべてに出場することを確約した。
さらにオジエがこのインタビューで約束したのはそれだけではない。彼は9度目の世界チャンピオンを目指すことを明らかにしたのだ。
「もともとチリとセントラル・ヨーロッパは僕のリストにはなかったものだ。しかし、マニュファクチャラーズ選手権とドライバーズ選手権の状況を考えると、残り4戦の世界ラリー選手権で再びこれらのタイトルを目指すことは明らかだ」とオジエは語った。
オジエは選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィルから27ポイントのビハインドとなっており、オジエは、これだけの大きな遅れを挽回するための挑戦が厳しいことを理解している。
「現時点ではすべてのカードを手にしているわけではないし、両選手権で遅れをとっている。ドライバー選手権の状況は理解しているが、マニュファクチャラー選手権の状況は理解しにくいものだ」
オジエは、マニュファクチャラーズ選手権の状況について何が問題だと考えているのかを明らかにした。
「トヨタはこれまで世界選手権9戦中6勝を挙げ、3度のダブルウインを達成している。それでもまだ20ポイント差だ。この新しいポイントシステムは本当にジョークだと思う」とオジエは語っている。
もしオジエがワールドチャンピオンになれば、セバスチャン・ローブが持つ9度の世界タイトル獲得記録に並ぶことになる。しかし、オジエは記録のために戦うのではないと語っている。
「数字や統計、記録には興味がない。僕には他の優先事項がある。それが僕に喜びを与え、競争できる限り、ドライブを続けるだろう」とオジエは語った。
「そして、ひとつはっきりさせておきたいのは、世界ラリー選手権のフルシーズンを走ることはもう二度とないということだ。このかなり激しいシーズンの後、来年はもっと走らなくなるかもしれない」