ERC2017/06/17

グリアジン、ERCキプロスの予選で一番時計

(c)SRT

 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第4戦キプロス・ラリーの予選ステージが16日金曜日に行われ、ラトビアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)がトップタイムを奪った。

 グリアジンは今月初めのアクロポリス・ラリーで勝利が期待されたが、ロードセクションで火災に見舞われてリタイアとなっている。

 火災によって彼のマシンは全焼したため、スポーツ・レーシング・テクノロジーズにおける彼のチームメイトであるラルフス・シルマチスのシュコダ・ファビアR5でグリアジンはキプロス・ラリーに挑んでいる。

 グリアジンは、首都ニコシアに近い4.85kmのステージで行われた予選セッションで、昨年このラリーで勝利しているナッサー・アル-アッティーヤ(フォード・フィエスタR5)を0.78秒抑える3分39.22秒のトップタイムで予選を制している。

「ステージは信じられないほどだった。レッキとはまるで別の道路のように感じ、僕らはいくつかミスを犯し、2回も2輪走行の状態になったよ」

 3番手タイムは選手権リーダーのブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)。カストロール・フォード・チーム・トルコのムラート・ボスタンチ(フォード・フィエスタR5)が4番手タイムで続いている。

 ERC王者のカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)はスタートして1km地点で右フロントタイヤをパンクさせてしまい、4分2秒の10番手タイムにとどまっている。彼はフリープラクティスでもダンパーに問題を抱えることになったが、「トラブルに悩まされるのは今日までだ。ラリーは長いし、問題はないよ」と語っている。

 なお、予選トップ15位までのドライバーにより明日からのスタートポジションのセレクションが行われ、予選トップのグリアジンは最後方となる15番手からのスタートを選んでいる。アル-アッティーヤは14番手、マガラエスは13番手となるが、カイエタノビッチは6番手というかなり前方でのスタートとなるため、路面掃除のハンデを背負うことになりそうだ。

 キプロス・ラリーは土曜日の朝に行われる21.66kmのカロチョリオのステージから2日間にわたる14SS/219.74kmの戦いがスタートする。