ERC2022/08/27

コペツキがバルム・チェコの予選を制す

(c)RedBull Content Pool

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 ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第7戦バルム・チェコ・ラリー・ズリーンの予選ステージが金曜日に行われ、地元チェコのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が2分44秒548のトップタイムを叩きだして11度目の記録的勝利に向けて完璧なスタートを切った。

 コペツキは、予選が行われた4.57kmのジルタバ・ステージの路面コンディションは、おおむねドライだが、並木道は湿っており、コーナーのイン側には泥が付着しているところもある。コペツキはこの油断できないステージでもセットアップの仕上がりの良さを証明するように速さをみせ、オーストリア王者のシモン・ワグナー(シュコダ・ファビアRally2エボ)に0.122秒の差をつける最速タイムを叩きだした。

 2019年のERCジュニア王者のフィリップ・マレシュ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が0.309秒差の3番手タイムで続いており、母国ラウンドでのERC初勝利に向けてウォームアップを成功させている。

 初優勝への野心なら、地元若手であるエリック・ツァイス(フォード・フィエスタRally2)も負けないほどあるだろう。昨年のERCチェコでは勝利を目前に最終ステージでクラッシュした彼は、0.857秒遅れの4番手タイムで続いている。

 5番手にも地元のアダム・ブレジーク(シュコダ・ファビアRally2エボ)が続き、6番手にはケン・トルン(フォード・フィエスタRally2)が続いている。

 選手権のライバルだったシモーネ・テンペスティーニがチェコへの参戦を取りやめたことから、スペイン出身のエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRally2エボ)はスタート前に今季のERCチャンピオンを決めることになった。彼は予選で7番手のポジションにつけている。

 バルム・チェコは、金曜日の夕方からズリーンの市街地広場で行われるスタートオーダーセレクションに引き続いてセレモニアルスタートが行われ、22時からのズリーン・スーパースペシャルステージで開幕する。