全日本ラリー選手権第7戦久万高原ラリーが10月3〜5日に行われ、チーム・アイセロのヘイッキ・コヴァライネン/北川紗衣(トヨタGRヤリスRally2)が今季初優勝を飾った。
雨上がりの朝となったラリー初日、ドライタイヤのタイヤ戦略を成功させたコヴァライネンが、13.51kmのSS1で2番手タイムの新井大輝/立久井大輝(シュコダ・ファビアR5)に10.6秒差をつける素晴らしいベストタイムとともにスタートすることになった。
SS2では新井大輝がベストタイムで応戦するも、コヴァライネンがSS3でふたたびベストタイムを奪ってトップをキープ、初日最後のSS4では新井大輝がこの日2つめのベストタイムを奪って2.2秒差まで猛追したものの、コヴァライネンがトップで初日を終えることになった。
最終日は新井大輝がSS5で素晴らしいタイムを奪い、コヴァライネンに6.6秒差をつけて首位に躍りだす。だが、新井大輝は次のSS6大谷リバースでコースオフ、12.8秒を失って6.2秒差の2位へと後退、フロントにダメージを負ったためそのあとも思ったようにペースを上げられず、コヴァライネンの今季初勝利を許すことになった。
新井大輝は6.3秒差の2位、2分14.1秒差の3位には勝田範彦/保井隆宏(トヨタGRヤリスRally2)が続いた。
4位で最終日を迎えた鎌田卓麻/松本優一(シュコダ・ファビアR5)はSS6でクラッシュしてリタイアとなり、福永 修/齊田美早子(シュコダ・ファビアRS Rally2)が4位、奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリスRally2)が5位で続いている。
JN-2クラスは貝原聖也/西崎佳代子(トヨタGRヤリス)、JN-3クラスは曽根崇仁/小川由起(トヨタGR86)、JN-5クラスは河本拓哉/有川大輔(マツダ・デミオ)、JN-Xクラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタRAV4 PHEV)がそれぞれ優勝を飾っている。
全日本ラリー選手権の次戦は、10月17〜19日に岐阜県高山市で行われる今季最終戦のM.C.S.Cラリーハイランドマスターズとなる。