Raid2020/01/08

サインツがダカール首位、アル-カシミはリタイア

(c)Dakar2020/DPPI

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 Xレイド・チームのカルロス・サインツ(MINIジョンクーパーワークス・バギー)は、火曜日に行われた第3ステージを勝利し、2020年のダカール・ラリーで総合首位に浮上した。

 ネオムをスタートして周辺の渓谷や山岳地帯を走破したあとネオムへと戻る427kmのループで争われたこの日、サインツは終始ペースを支配し、サウジアラビアをベースとする2020年のダカール・ラリーでステージ勝利した3人目のMINIドライバーとなった。

 彼はこのステージを昨年王者のナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)より3分31秒速くフィニッシュし、総合タイムでは2位につけるアル‐アッティーヤに対して4分55秒のリードを築いた。また、アル‐アッティーヤはゴール後に3分のペナルティを科せられており、サインツのリードは3日目を終えて7分55秒となっている。

 2日目を総合首位で終えたオーランド・テラノヴァ(MINI オール4レーシング)は、サインツに対して13分を失ったものの総合3位に留まり、2位のアル‐アッティーヤからは9秒遅れ、4位にヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)に対して10分以上のギャップを保っている。

 Xレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINIジョンクーパーワークス・バギー)は、ステージの大半をサインツと競ったが、最後の直線で約10分を失い、首位からは19分遅れの5位となっている。

 センチュリーCR6バギーをドライブするマシュー・セラドリは20分を失ったが、第2ステージの勝者であるジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)をわずかに上回り、6位に留まっている。

 第2ステージで修理のために2時間30分以上を失った2度のF1王者のフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)は、サインツから僅か6分遅れの5番手タイムでステージをフィニッシュ、総合48位から32位へと順位を上げている。

 また、元世界ラリー選手権のレギュラードライバーだったカリド・アル‐カシミ(プジョー3008DKR)は、この日を7位でスタートしたが、ステージの298km地点で横転してリタイアとなった。マシンは損傷が激しいため彼と彼のコドライバーのザビエル・パンセリにケガがないかどうか懸念されたが、医療チームが到着した際、意識もあり自力で歩行が可能だったと報告されている。