Raid2023/01/04

サインツがトラブル、アル-アッティーヤが首位へ

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 2023年ダカール・ラリーの第3ステージが火曜日に行われ、初日からラリーリードしてきたカルロス・サインツ(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)がトラブルのため長時間にわたって修理のためにマシンを止める波乱が発生、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)がトップへと浮上した。

 第3ステージは当初、アルウラからハイルまでの447kmのステージが予定されていたが、激しい雨のために路面コンディションが悪化、さらにヘリコプターが飛べないため安全性を確保できないことから、主催者はステージを70kmほど短縮し、最終チェックポイント手前で走行を中止する判断を下すことになった。

 短くなったとはいえ、砂丘ではこの日も、多くのトップドライバーが大幅なタイムロスを喫するなど、さまざまなドラマが繰り広げられていた。

 第2ステージの複数のパンクで1時間21分も遅れたセバスチャン・ローブ(BRXハンターT1+)は26km地点でストップし、20分のロスを喫してトップから93分もの遅れとなったほか、2分12秒をリードして第3ステージを迎えたサインツもまた213km地点で左リヤにトラブルが発生、マシンを止めることになった。

 サインツは修理を終えて20分遅れで再び走り出すことに成功したが、ナビゲーションのトラブルでさらに20分遅れをとってしまい、トップから33分11秒のビハインドを負うことになった。

 第2ステージで2位につけたアル-アッティーヤも序盤のトラブルで苦戦を強いられることになり、この日の最速ドライバーとなったGCKモータースポーツのゲラン・チシェリ(ハンターT1+)から20分遅れとなったが、ダメージを最小限に抑えてサインツを抜いてラリーリーダーへと浮上している。

 アル-アッティーヤから13分19秒遅れの総合2位には、オーバードライブレーシングのヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックスT1+)が浮上、MDラリーのシモン・ビッツェ(オプティマス・エボ4 T1-2)が24分53秒遅れの3位、トヨタGAZOOレーシングのジニール・ド・ビリエ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が32分08秒差の4位で続いている。

 ダカールはこのあと3日間ハイルに滞在し、北部の都市を巡る2つのループステージが開催される。