WRC2019/03/13

シトロエンのブダール、オジエの完璧な戦いを賞賛

(c)Citroen

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 シトロエン・レーシングのチーム代表のピエール・ブダールは、ラリー・メキシコにおけるセバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアによる素晴らしい勝利を賞賛するとともに、チームがチャンピオンシップを戦うための完璧なパッケージをもっていることへの確信に目を輝かせた。

 2年連続でマニュファクチャラーズ選手権の最下位に低迷してきたシトロエンは、オジエとエサペッカ・ラッピを起用してドライバーズラインナップを一新して新シーズンを迎えることになったが、オジエはメキシコで2勝を飾り、ラッピもスウェーデンで2位を獲得するなど、マニュファクチャラー選手権でもトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームと8点差の2位に浮上することになった。

 ブダールは、シトロエンが今季2勝目を獲得したラリー・メキシコをふり返り、オジエがドライバーとしてすべてを完璧に備えていたことを改めて確信することになったと語った。

「うれしいさ、これはチームのすべて努力の結果だからね。ここで勝つことは容易なことではない。高地と高温の組み合わせは、人にとってもマシンにとっても究極の課題となるからだ。しかし、誰もが週末を通して自分の仕事を完璧に果たしてくれた。この勝利は我々の努力に対するご褒美だ」とブダールは語った。

「このイベントは普通のグラベルではないが、チャンピオンシップの最初だけにそれを勝ち取ることは常にポジティブなことだ。なぜなら大多数のラリーがグラベルの路面で開催されているからね。我々は勝利に浸って休むわけにはいかないけれど、開幕から3つのポディウムを連取して、我々のパッケージが正しいことがはっきりとした。2人の新しいクルーとこれほどいいシーズンのスタートを切ることができることを望んではいなかったし、セバスチャン(・オジエ)とジュリアン(・イングラシア)による素晴らしい働きがなければ、これらすべてが可能ではなかったことは明らかだ」

「二人は三日間ともに、スピード、技術、反応能力、そして自分たちの持てるすべての資質とマネージメント・スキルなど、あらゆる種類の資質をも発揮した。私たちはそのことをすでに知っていたが、彼らは本当にそれらをすべて完璧に備えていたよ!」

 
 ラッピもまた2度目のメキシコ参戦ながら、木曜日のオープニングステージを制しただけでなく、一時、総合4番手につけて表彰台を争うことになった。けっきょく、SS10グアナファティートのキャンセルを招くクラッシュを喫してためにノーポイントで終えることになったが、ブダールは残りのシーズンでラッピがいい結果を出せるようになると信じている。
 
「エサペッカ(・ラッピ)は、ほんの些細なミスで大きな代償を払うことになった。しかし、我々は彼らがメキシコの難しさに対処する方法に集中したことを好ましく思うし、ここでの経験が少ないなかで速さを発揮しくれた。彼はグラベルにおけるC3にもいいフィーリングをもっているようなので、残りのチャンピオンシップではきっといい結果につながるはずだ」