Raid2016/07/19

シルクウェイLEG9、ローブがスタックで10分をロス

(c)Peugeot

 2016年のシルクウェイ・ラリーの競技区間は、18日の第9レグで合計1800kmに達し、中間点を迎えた。ロシアとカザフスタンでは悪天候やスッキリしない天気に見舞われたものの、イベントが中国に到着して以降は、雲一つない晴天に焼け付くような強い陽射しが続いている。そして2週間で恐らく最も困難なステージが、この後、選手たちを待ち受ける。

 プジョー2008 DKRをドライブするシリル・デプレとコドライバーのデヴィッド・カステラは月曜日、今大会4つ目のステージ勝利を獲得し、5日間連続でリーダーボードのトップを維持している。

 いっぽう、2位につけるセバスチャン・ローブとコドライバーのダニエル・エレナは前日の素晴らしい走りでデプレまで6分58秒差まで迫ったものの、この日は波乱が待っていた。

 スタートから27キロの砂丘の頂上でスタックしてしまい、ローブはリタイアを覚悟したものの、幸いチームメイトのステファン・ペテランセルとジャン-ポール・コレットに助けられて脱出した。

 その後、彼らは失ったタイムを取り戻すために力強い走りを披露し、最終的にこの日の2番手タイムでフィニッシュ、総合2位をキープしたものの、ふたたび首位とは12分17秒差なってしまった。

「僕たちは砂丘の前、少し心配していた。なぜなら1月のダカールで、このタイプの地形は僕たちにとって必ずしも上手く行くわけではなかったからね。僕たちはヤジード・アル‐ラジが、僕達のちょうど目の前でクレストの先で印象的なダイブをする光景を見た。僕はそれに反応してブレーキをかけてしまったことで、砂の中にスタックしてしまった」

「僕たちはここで約10分を失い、ダニエル(・エレナ)に至っては僕たちのラリーが終わってしまったとまで思ったようだ。それゆえ、僕たちが砂丘から出るのを助けてくれたジャン-ポール(・コレット)に、非常に感謝しているよ!その後、僕たちは追いつくために非常にハードにプッシュし、最終的に2番手タイムとなった。そのことからも、僕たちが油を売っていたわけじゃないと分かるだろう!」

「そういうペースを維持することは容易ではなかったが、しかし、そのようなドライビングが出来たことはこの上なく満足だった。僕たちは全体ではシリルに少し遅れを取ったが、僕たちの後ろのマシンは、さらに引き離すことができた。主な目的はチームのためにプレーすることだ。うまくいけば僕たちは北京で1-2フィニッシュを達成できるだろう!」

 ローブの後方につけていたウラジミール・ワシリエフ(MINIオール4レーシング)はトラブルで遅れ、ヤジード・アル-ラジ(MINIオール4レーシング)が3位に浮上している。

■シルクウェイラリー 第9レグ
1. C.デプレ(プジョー)19h02min44s
2. S.ローブ(プジョー)+12min17s
3. Y.アル-ラジ(MINI)+27min22s
4. V.ワシリエフ(MINI)+40min25s
5. H.ハント(MINI)+1h19min45s