ラリー・ジャパンのSS12エナ・ステージは、コースに許可なく侵入した一般車がスタートラインをブロックしたためキャンセルされた。
土曜朝の最終ステージであるSS12では、6台のクルーがスタートを切ったが、エルフィン・エヴァンスがスタートする際、コースに侵入してきた非競争車がスタートラインを塞ぐかたちでストップ、マーシャルたちがコースからの退去を求めるものの、同車両はそのままステージをスタートを妨害するようにスタートラインに居座り続けたため、主催者はこのステージの残りの走行をキャンセルしている。
FIAは次のように声明を発表している。「フォーラムエイト・ラリー・ジャパンのSS12は、安全上の問題が発生したためステージは中止となりました。7台目の競技車両がステージをスタートする直前、無許可の車両が進入し、スタートラインを塞いだためだ」
「このため、ステージは直ちに中断され、残りの競技者は次のリグループまで別ルートをたどるよう指示された。地元警察が立ち会いに来ており、我々はこの事件が適切に処理されるよう、引き続き当局と協力していく」
コースを塞いでいた車両はおよそ1時間あまりコースを塞いでいたが、警察によって排除されている。
エヴァンスとコドライバーのスコット・マーティンは、この予期せぬシナリオにどのようにコースマーシャルが対処したのか説明した。
エヴァンスはマーシャルの仕事を称賛した。「彼らはベストを尽くして対処してくれた。誰もあんな状況になるとは思っていなかったからね」
マーティンはスタートできなかったことを残念に思うと語っている。「マーシャルは何らかの知らせを受けたに違いない。とにかく騒然としていて、スタートができなかったが、次に僕らが見たのは、スタートラインからこちらに向かってくるバンだった。マーシャルたちは適切に対処してくれたが、残念ながらステージを走ることはできなかった」
ラリー・ジャパンは、2022年にも競技が行われることを認識していなかった一般車両がコースに侵入する問題が発生している。
キャンセルとなったSS12について、走行できなかったエヴァンス以降にはノーショナルタイムが与えられ、エナ・ステージの2回目の走行となるSS15は無事に競技が行われている。