WRC2022/11/29

ジュニアWRC、2023年カレンダーを発表

(c)M-Sport

 2023年のFIAジュニアWRC選手権のカレンダーが決定、来季も2022年と同様に、雪と氷、そしてアスファルト、さらにはさまざまなグラベルの路面からなる5ラウンドで争われることが明らかとなった。

 先週のはじめ、来季のジュニアWRCの開幕戦がラリー・モンテカルロになるとの憶測が流れたが、FIAはその情報をすぐに否定するとともに正式なカレンダーを発表している。

 開幕戦は、2月にスウェーデン北部のウーメオで行われる雪のラリー・スウェーデンで、4月にはクロアチアのザグレブ近郊で行われるシーズン初のターマック・ラウンドとなるクロアチア・ラリーが第2戦となる。ジュニアWRCにとっては3年連続のザグレブでの開催となる。

 6月には2019年以来初めてイタリアのサルディニア島に舞台を移し、ダストと猛暑のグラベルで行われるラリー・イタリア・サルディニアを戦い、7月にはエストニアの高速グラベルロードでのスピードの祭典、ラリー・エストニアを戦い、9月にギリシャのラフで岩の多い山岳ステージで争われるアクロポリス・ラリーで再びシーズンが締めくくられる。

 FIAジュニアWRC選手権マネージャーのマチェイ・ヴォーダは、次のようにコメントしている。

「5つのイベントはすべて異なる趣向を凝らしており、そのためファンにとってもたまらないシーズンとなる」とヴォーダは熱く語った。「各ラウンドでは、異なるアプローチやスキルが要求されると思う。これは、すべてのドライバーを厳しくテストし、誰が将来のWRCのスターになるために必要なものを持っているかを見極めるために、非常に重要な要素だ」

「2023年にジュニアWRCに挑むクルーには、WRCのさまざまな要素をできるだけ多く体験してもらい、世界の舞台を完璧に紹介するとともに、将来の活躍に向けた意欲を刺激することが目的となる」

 2023年のジュニアWRC選手権は、ふたたびMスポーツ・ポーランドが供給するフォード・フィエスタRally3のワンメイクで行われ、ドライバーはWRC3選手権でポイントを獲得することも可能となる。チャンピオンには、Mスポーツのフォード・フィエスタRally2でWRC2選手権4戦に出場するチャンスが与えられるほか、イベント前のテスト、イベントにおいてピレリタイヤからからフルタイヤパッケージが提供される。

■2023年ジュニアWRCカレンダー
Rd.1 ラリー・スウェーデン(2月9〜12日)
Rd.2 クロアチア・ラリー(4月20〜23日)
Rd.3 ラリー・イタリア・サルディニア(6月1〜4日)
Rd.4 ラリー・エストニア(7月20〜23日)
Rd.5 アクロポリス・ラリー・ギリシャ(9月7〜10日)