WRC2021/11/26

ジュニアWRCの全5ラウンドのカレンダーが発表

(c)M-Sport

 新たな時代の幕開けとなる2022年シーズン、20年の歴史において初めて4WDカーを採用することになるFIAジュニアWRC選手権のカレンダーが発表されている。選手権はフィエスタRally3に移行し、全5ラウンドを戦うことになる。

 ジュニアWRC は、2017年にMスポーツ・ポーランドが選手権の運営を引き継いでからはフォード・フィエスタR2、そしてその後はフィエスタRally4による選手権となっていたが、来年からはよりパワフルで安価な4WDラリーカーとして開発されたフィエスタRally3での戦いとなる。

 来年の5ラウンドのカレンダーは様々なスタイルのラリーが豊富にミックスされたものとなっている。

 シーズンはまずスウェーデンの雪上で開始され、続いて昨年の開幕戦となったクロアチアでシーズン唯一のターマック・イベントでの開催となる。

 そこから選手権はポルトガルとエストニアという2つの対照的なグラベル・イベントを経て、悪名高いアクロポリス・ラリーでのダブル・ポイントの最終戦でシーズンの幕を閉じる。

「これが2022年FIAジュニアWRC選手権の最後のピースとなる」と選手権マネジャーのマチエイ・ヴォーダは語っている。

「WRCの伝統的なイベントと、ファンやドライバーに人気のある新しいイベントが完璧なバランスでミックスされている。最も重要なのは、来年のジュニアWRCのクルーが、WRCのあらゆるサーフェイスで幅広い経験を積み、彼らの今後のキャリアに備えることができるうようにすることで、その部分に非常に力を注いできた」

「選手権の狙いとしては、WRCをもっと身近に感じてもらうことで、バランスのとれた代表的なカレンダーというものが何よりも重要になる。この代表的なカレンダーは、2022年のクルーたちが、この極めて競争の激しい選手権においてパフォーマンスとスピードのステップアップをもたらす4WDのフィエスタRally3で参戦することによって得られる代表的な経験に裏付けられることになる」

■ジュニアWRC2022年カレンダー
Rd.1 スウェーデン(2月24〜27日)
Rd.2 クロアチア(4月21〜24日)
Rd.3 ポルトガル(5月19〜22日)
Rd.4 エストニア(7月14〜17日)
Rd.5 ギリシャ(9月8〜11日)