WRC2022/01/26

スウェーデンにベリテッリがプーマRally1で参戦へ

(c)M-Sport

 2022年世界ラリー選手権第2戦として2月24〜27日に開催されるラリー・スウェーデンに、ロレンツォ・ベルテッリが4台目のフォード・プーマRally1を駆ってMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームから参戦することが明らかとなった。

 ラリー・スウェーデン主催者は火曜日、11台の新世代Rally1カーを含む50台のマシンがエントリーしたことを発表するとともに暫定のエントリーリストを公開した。モンテカルロで優勝したセバスチャン・ローブも昨年のチャンピオンであるセバスチャン・オジエも今季は限定的な参戦となるため、スウェーデンで残念ながら二人の走りをみることはできない。

 トヨタGAZOOレーシングWRTは3台のGRヤリスRally1をエントリー、選手権リーダーのカッレ・ロヴァンペラとエルフィン・エヴァンスの二人に加えて今季からチームに復帰するエサペッカ・ラッピをマニュファクチャラーノミネートしている。そして勝田貴元というメンバーとなる。また、勝田貴元が、WRCチームとしてマニュファクチャラーエントリーしているトヨタGAZOOレーシングWRT NG(ネクストジェネレーション)から4台目のトヨタGRヤリスRally1で出場する。

 開幕戦に勝利したMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは4台のフォード・プーマRally1をエントリー、クレイグ・ブリーン、アドリアン・フールモー、ガス・グリーンスミスの3台をマニュファクチャラーノミネート、4台目のマシンをベルテッリが駆って、昨年のサファリ・ラリー以来のWRCトップカテゴリーに復帰する。

 ヒュンダイ・モータースポーツは3台のi20 N Rally1をエントリー、オイット・タナク、ティエリー・ヌーヴィル、そしてオリヴァー・ソルベルグという開幕戦と同じラインナップとなる。

 また、WRC2選手権にはMスポーツ・フォードWRTが2台のフィード・フィエスタRally2を投入して今季初登場、昨年の最終戦モンツァでチームに勝利をもたらしたヤリ・フットゥネン、そしてマティアス・アディエルソンのラインナップだ。

 開幕戦に勝利したトークスポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)、トークスポーツWRT2のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRally2エボ)、マルコ・ブラチア(シュコダ・ファビアRally2エボ)、ALMモータースポーツのゲオルグ・リンナマエ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)らがWRC2にエントリーしている。

 また、昨年のコロナウイルスの規制違反により、半年間のWRC活動停止処分を受けたオーレ・クリスチャン・ヴェイビーがかつてのコドライバーだったスティグ・ルーノ・シャーモエナとともにフォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆って9カ月ぶりにWRCに帰ってくるほか、JWRCのダブルチャンピオンで元スズキのワークスドライバーであるペル-グンナー・アンダーソンも、フォード・フィエスタRally2で2013年以来のWRC復帰となる。

 フィンランドチャンピオンのエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)、エーリック・ピエタリネン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)といった有力どころも注目したいところだ。

 また、ラリー・スウェーデンはジュニアWRCの開幕戦となる。今季から新たにMスポーツのフィエスタRally3でのワンメイクとなるシリーズには、昨年惜しくも王者を逃したジョン・アームストロングがすでに参戦を表明しているが、こちらのエントリーリストについては近日中に発表される予定だ。