WORLDWIDE2022/04/27

スバルのセメナック、ARAオリンパスで優勝

(c)subaru.com/rally

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 スバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナック(スバルWRX STI)が、米国の国内ラリー選手権であるアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)のラリー・オリンパスで初優勝を飾ることになった。セメナックは開幕戦スノー*ドリフトラリーでは勝利目前でリタイアとなったが、第2戦100エーカー・ウッド・ラリーで勝利、そして先週末の第3戦ラリー・オリンパスで連勝を飾り、シリーズトップに躍り出た。

 セメナックは最初のステージからラリーをリード、すると最後までリードを守り通し、チームメイトのトラヴィス・パストラーナ(スバルWRX STI)に2分35秒2の大差をつけて優勝した。

 前戦100エーカー・ウッド・ラリーでは最終ステージで鹿に衝突するまで驚くべき速さをみせたケン・ブロック(ヒョンデi20クーペWRC)は、SS2でベストタイムを奪って猛チャージを見せるかに見えたが、ハイスピードで森に突っ込んでしまってクラッシュ、前戦同様に優勝の可能性を失っている。

 昨年王者のパストラーナは、序盤はセメナックのペースに拮抗していたが、土曜日の午後にSS7でのミスで失速し、バリー・マッケンナ(フォード・フィエスタWRC)がセメナックに続いて2位に浮上することになった。

 マッケンナは最終日も好調なペースでスタート、セメナックとの差を23.5秒まで縮めたが、ブロックと同様、彼もまたリーダーのセメナックについて行こうとするあまり、昨年のラリーでセメナックをクラッシュしたのと同じ橋で大きくワイドになってしまった。

 ライバルたちがことごとくトラブルに見舞われたことで、セメナックは日曜日の午後に2つのステージ勝利を追加して今季2勝目を挙げ、ナショナルポイントトップに躍り出ている。