WRC2024/06/20

セスクス、プーマRally1初テストは最高の1日

(c)Martins Sesks Rallying

(c)Martins Sesks Rallying

 Rally1カーでのWRCデビューが目前に迫っているマルティンシュ・セスクスは、今週月曜日に行ったフォード・プーマRally1の初テストがどうだったのかと聞かれ、人生でもっとも楽しい月曜日だったとふりかえった。

 セスクスは先週末、スウェーデンで行われたERCロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアに出場したあとフェリーでエストニアに入り、月曜日、エストニア南部のグラベルステージでプーマRally1を初めてテストしている。

 セスクスは次戦のラリー・ポーランドでノンハイブリッドのプーマRally1でWRCのトップカテゴリーにデビューしたあと、母国のラトビアで初開催されるラリー・ラトビアではハイブリッドを装着したフルRally1マシンで出場を果たすことになっている。

 セスクスは、ポーランドでのイベント開始までわずか1日だけしかテストする機会はなかったが、それは非常に貴重な機会だったと理解している。彼は、人生で最も速く、最も楽しい月曜日だったと認めた。

「人生で最高の月曜日のひとつだった。うまく言えないが、こんなに速い1日はなかった。スピード、マシンの挙動、ホールド性、路面でのブレーキなど、それは筆舌に尽くしがたい経験だった」とセスクスは語っている。

「14回の走行にはそれぞれ14のジャンプがある。1kmごとにどこかを飛んでいるようで、今でも背中や首に少し傷みを感じるよ。それでも、僕はそれぞれの走行で少しずつペースを上げ、何が起こっているのかを理解しようと努めたよ」

 セスクスは、テスト専用に閉鎖された高速グラベルコースを14回走り、総走行距離192kmに及んだテストを計画どおりに終えることができたと報告している・
 
「このテストでの走行距離は、ポーランドに行くための非常に良いベースとなる。1日で多くのことを学んだ。Mスポーツは、Rally2からRally1に移行する際のペースやその他の変化に適応するための細かいニュアンスについて、僕が理解し、学ぶための手助けをしてくれた」

「身体的な感覚は言葉で表現するのが難しく、体験して楽しむしかない。コーナーやヘアピンを通過するスピードは、外から見たりコックピットの映像では超高速に見えたり非現実的に見えるかもしれないが、クルマのなかでは完全に理にかなっている走りだった」

「もちろん、トレーニングで培った勢いをレースモードに持ち込むことが次のチャレンジになる。このトレーニングがどれだけ重要なものであったかは、ポーランドのシェイクダウンとレースで初めて十分に確認できるだろう」とセスクスは付け加えた。

 セスクスは今週末の23日、ポーランドの首都ワルシャワで開催されるWRCラリーショーのPRイベントでもサッカー場を組み合わせたコースでプーマRally1でデモランを披露する予定となっている。