WRC2024/05/13

ソランス、ポルトガルでWRC2初優勝

(c)RedBull Content Pool

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 スペインのヤン・ソランス(トヨタGRヤリスRally2)は、ラリー・デ・ポルトガルの最終日、ライバルのジョシュ・マクアリーン(シュコダ・ファビアRS Rally2)を抑えてWRC2初優勝を飾った。

 ソランスは8秒差をつけて日曜日の最終レグをスタートしたが、マクアリーンが朝の2ステージを連続してライバルを制して0.1秒のリードを奪うことになった。

 しかし、ソランスはプレッシャーにさらされながも、最終ステージの一つ前のステージで6.5秒差をつける圧巻のスピードをみせつけて逆転、そのまま逃げ切ってWRC2初優勝を飾ることになった。また、トヨタのGRヤリスRally2にとってもこれがWRC2初勝利となった。

「本当に素晴らしいよ」とソランスは微笑んだ。「僕の初優勝であり、トヨタ・Rally2の初優勝でもある。信じられないような週末だったし、自分の夢を生きる機会を与えてくれたフィリピン(のスポンサー)のみんなにありがとうと言いたい」

 マクアリーンは最終ステージでソランスよりも3.1秒も速く走ってみせたが、その差を3.2秒まで縮めるのがやっとだった。「WRC2での勝利が視野に入ったこと自体が信じられないことだが、ヤンの勝利はフェアプレーだ。僕にとってはWRC2で初めての表彰台なので、間違いなく祝うべきことだ」

 WRC3チャンピオンのラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が3位でフィニッシュ、WRC2初表彰台を達成、ファブリツィオ・ザルディヴァール(シュコダ・ファビアRS Rally2)が自己ベストの4位でフィニッシュしている。

 また、選手権リーダーのヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)は土曜日にホイール交換のためにストップしたものの、トップまでわずか11秒遅れの3位につけていたため表彰台を獲得するものと思われた。だが、その日の夜に、ホイール交換のあとシートベルトの未装着のままコースに復帰したことによる安全規定違反で1分のペナルティを課され、さらに最終日の朝、パルクフェルメを1分早く出たことによってさらに1分のペナルティが追加されて、5位に終わることになった。

 ロッセルは悔しい思いをしたが、タイトルを争うオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)とガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRS Rally2)がともに土曜日のクラッシュでリタイアとなったため、12ポイント差をつけてランキング首位を維持することになった。

 また、ソランスはWRC2チャレンジャーでも最高得点を獲得し、ジャン・ミシェル・ラウー(トヨタGRヤリスRally2)はWRCマスターズ・カップで優勝した。