オリヴァー・ソルベルグは、シーズン最終戦でサミ・パヤリにWRC2のタイトルを奪われたことに悔しさをにじませつつも、ライバルの栄冠を祝福した。
ソルベルグは、ラリー・チリで自身のポイント獲得対象イベントを終えていたため、シーズンを締めくくるラリー・ジャパンは出場せずに選手権のライバルだったパヤリの戦いを見守った。
パヤリがタイトルを獲得するにはジャパンで2位以内に入る必要があったが、見事にそれを果たすことに成功、ソルベルグを3ポイント上回ってWRC2選手権の栄冠を手にした。
自宅でジャパンの行方を見守ったソルベルグにとっては苦い結果となったが、同時にタイトルを争うことができたシーズンを誇らしく思うと述べている。
「これは、負けてとても残念で悲しい気持ちになると同時に、とても誇らしく、うれしい気持ちにもなる瞬間のひとつだ。いろいろな意味で、今年は僕にとってこれまでで最高のシーズンだったと言わざるをえない」とソルベルグはSNSに投稿した。
「僕たちはこれまで以上に懸命に努力し、素晴らしい仲間に囲まれてとても楽しかった。2024年シーズンのすべての瞬間を愛した!たしかに不運もあったけれど、それも僕たちが愛するスポーツの一部だ」
ソルベルグはサポーターに感謝の意を表すとともに、新チャンピオンに祝福の言葉を贈った。
「支えてくれた(コドライバーの)エリオット(・エドモンドソン)、チーム、家族、ファン、そして素晴らしいマシンを提供してくれたシュコダ・モータースポーツに感謝したい。サミとエニ、タイトル獲得本当におめでとう」
一方、パヤリも祝福に感謝し、温かい言葉を返した。
「僕もあなたにおめでとうと言いたい。WRC2の総合2位は決して悪い結果ではない。僕たちはこれまで何度か競い合ってきたけど、それはいつも楽しいものだった。これからもそれが続くことを願っている」とパヤリはコメントした。
ソルベルグはまだ来季の計画を明らかにしていないが、以前から、WRC2カテゴリーでの強力な選択肢があることを示唆しており、WRCのトップチームであるMスポーツ・フォードへ移籍するとの噂もある。