WRC2024/06/19

ソルベルグ、息子の速さを誇りに思う

(c)Red Bull Content Pool

 ペター・ソルベルグは、先週末に行われたERCロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアで優勝を飾った息子のオリヴァー・ソルベルグの速さを賞賛したものの、親子対決の勝負は次回以降に持ち越しだとして負けず嫌いの一面をみせている。

 ソルベルグ親子が最後に対決したのは2019年のウェールズ・ラリーGBだったが、このときはペターが息子のオリヴァーを破ってWRC2で優勝していた。

 先週のロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアでは、2003年世界ラリーチャンピオンであるペターは家族所有のフォルクスワーゲン・ポロGTI R5で5年ぶりにラリーに参戦したことから、シュコダ・ファビアRS Rally2で参戦する息子のオリヴァーとの対決に地元スウェーデンで沸くことになった。

 しかし、競技の第一線から長く離れていた影響は大きく、ペターはペースに苦しみ、息子のペースに追いつくことができなかった一方で、オリヴァーは金曜日からERCの強豪たちとスリル満点のバトルを繰り広げた後、土曜日にリードを伸ばして勝利を収めている。

 49歳のペターは次のように語った。「親子対決について話題があったとき、僕は息子に遠く及ばないだろうとわかっていた。彼は今、たくさん走っているし、どんどん速くなっている。僕はもう長い間ドライビングから引退していたし、この参戦は楽しむためだった。オリヴァーの速さを見ることができて本当に素晴らしかった。特に、それがいかに大変かを自分が知っているときにはね。とても誇りに思う!」

 ラリー・オブ・スカンジナビアでの勝利でWRCの夏の高速グラベルラウンドに向けて完璧な準備を整えた22歳のオリヴァー・ソルベルグは、父ペターとの対戦できたことをうれしく思っていると週末をふりかえっている。

「父がここで戦うことも素晴らしいことだし、すべてのステージを終えて彼が笑顔を見せているのを見ることができて本当にうれしいよ。家族で最高の週末を過ごすことができた」。

 それでも、かつての世界チャンピオンであるペターは、まだ親子対決の勝者の座を完全に明け渡すつもりはない。

「これで(親子対決は)一勝一敗だ。僕はウェールズ(2019年のラリーGB)で彼に勝ち、彼はここで僕に勝った。次は4輪バイクのクアッドに乗って決着をつけるのもいいかもしれないね!」