トヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナクは、昨年のラリー・ドイッチュランドでの勝利がキャリアでもっとも困難だったと振り返り、これを繰り返すことは本当に難しい挑戦になると語った。
ラリー・フィンランドで2年連続の勝利を飾ったタナクは、現在、ドライバーズ選手権において22ポイントのリードを築いている。タナクは、今週末のドイツで3年連続の勝利を目指していると語ったが、それが至難の業であることを彼はよく知っている。これまでにドイツで3連勝を果たしたのは、伝説の王者であるセバスチャン・ローブだけだ。ローブは2002年のドイツでキャリア初優勝を飾ったあと8大会連続してここで負けたことがなく、通算9回の優勝記録をもっている。
タナクは昨年、金曜日に一度、セバスチャン・オジエにトップを譲ったものの、そのあとは彼の激しいプレッシャーから逃げ切って勝利を獲得しており、それが経験したことがないほどの試練であったと同時にワールドチャンピオンと対等にわたりあったという揺るぎない自信になったと感じている。
「言うまでもなく、ドイッチュランドはとても好きなラリーだ。僕とマルティン(・ヤルヴェオヤ)と2年連続で優勝しているからね。目標はもちろん3年連続優勝だ」とタナクは語った。
「もちろんドイツは決して簡単なラリーではない。昨年は戦いが非常に激しく、最初から全力で攻めなければならなかった。僕のキャリアの中で、もっとも難しい勝利のひとつだった」
「ひとつのラリーに特徴が異なる道が多くあり、それを全てミスなく速く走るのはドライバーにとって本当に難しい挑戦になる。また、このラリーではしばしば天候の変化が重要な鍵を握るが、それを予想するのは非常に難しい」