オイット・タナクは金曜日、ベルギー東部のワンヌにおいてセントラル・ヨーロッパ・ラリーに向けたターマックテストを行った。タナクはこの日、2台の異なるバージョンのi20 N Rally1をドライブしている。1台は、2025年仕様のi20 N Rally1で、もう1台は2024年仕様の旧スペックのサスペンションをもつマシンだったことが確認されている。
今回、タナクがテストを行ったワンヌは、土曜日に行われるイースト・ベルギー・ラリーがベースとしているザンクト・フィートにも近い。イースト・ベルギー・ラリーには地元出身のティエリー・ヌーヴィルがi20 N Rally1で出場し、セントラル・ヨーロッパ・ラリーに向けてウォームアップを行うことになっている。
ヌーヴィルの参戦の前日、ヒョンデはタナクとともに雨上がりのベルギーのターマックにおいてi20 N Rally1のテストを行ったが、興味深いことに彼は新旧の2台のi20 N Rally1のテストを行ったことが、テストでも明らかとなっている。
とくに注目されるのは、「ALZ WR 911 | chassis #011」というナンバーをもつi20 N Rally1は、2024年仕様のマシンであり、クリスチャン・ロリオーがデザインしたサスペンションは最新仕様とは明らかにデザインが異なっており、ダンパーはより角度がついて斜めに搭載されている。
i20 N Rally1は2025年に向けてサスペンションの大幅な再設計が行われ、ダンパーもフランソワ・クサビエ・ドゥメゾンが好むより垂直に近いレイアウトのものが採用されている。
2025年仕様のi20 N Rally1は、スウェーデンでグラベルスペックがデビュー、ターマックスペックはラリー・イスラス・カナリアスで初登場したが、トヨタの1-2-3-4を許すなどライバルの速さに対して歯が立たなかった。
そのため3週間後にドイツ、チェコ、オーストリアのターマックで開催されるセントラル・ヨーロッパ・ラリーでは、i20 N Rally1を昨年の同イベントで優勝経験をもつ実績のある2024年仕様に戻すべきではないかとの声も聞かれていた。
ヒョンデに今季から新加入したアドリアン・フールモーも、開幕戦ラリー・モンテカルロでは2024年仕様のi20 N Rally1を駆って表彰台を達成しており、これがヒョンデのターマックにおける最後の表彰台となっている。
はたしてi20 N Rally1は次戦のセントラル・ヨーロッパ・ラリー以降、旧スペックに戻されるのか? タナクが金曜日に2つのバージョンを直接比較したことで、ヒョンデは重要な決定を下すことになるかもしれない。